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( 2023/06/25 )


[2023/06/25] 梅雨のオフシーズンの平日、ひっそりMT車ドライブ

京都が梅雨に入ってからしばらく経った、とある平日の昼間。

かねてから取得していた有給休暇でもあるその日に、
私は電車で奈良まで出向き、そこにある格安レンタカー屋さんで
白いスイフトスポーツ(5MT)を借りてドライブ旅行を楽しんできた。

人知れず、しずしずとおごそかにな。。

今回のドライブルートは、京都・奈良・三重の3府県に跨った。
マニュアル車の運転そのものを楽しむのがメインだったが、
ほかにも、花や神社なども見て、日帰り温泉にも入ってきた。

この記事は、そんな超個人的かつ誰得な日帰りドライブのレポートである。
写真をいっぱい掲載しているので、一応データ量などには注意。


今回のレンタカーは、下の写真にあるスイフトスポーツ。

色は白、2世代前のタイプ。
格安レンタカーなので、はじめから所々に傷が付いていたが・・・。



運転席。ご覧のとおり、MT車。



くぅぅおおぉぉぉーーーん!! (喜びと興奮のおたけび)

ここから先は私の主観がメチャクチャ入るけど、ご容赦を。

くぉぉーーーっ!!
久しぶりにダルマ型のMTシフトノブと
足元にアクセル・ブレーキ・クラッチと3本のペダルが横に並んでいるのを見ると
それだけでワクワクしてくるんだなあ!!

MT車を運転したのはその日で4ヶ月ぶりで、車に乗る前は
ああ大丈夫かなー・・・ってドキドキしっぱなしだったけど、
いざ当日、実際に運転席に座ってみると、
フツーに両手両足が連動して動き、エンストすることもなくスムーズに発進できたのだった。

まあこれは定期的にMT車をレンタカーやディーラーの試乗で乗ってきたから
というのが大きいんだけれども、
いやー、体が覚えているものなんだなー! と、改めて実感。

古い車だから、クラッチペダルが強化クラッチになっていて重く
半クラッチにするのがやや難しかったり、
窓の上のほうがちょっと雨漏りしていたりと
明らかに大手レンタカーで借りる車とは違ってガタが目立っていたが、
こっちはそれを承知の上で、遠路はるばる時間と電車代をかけて乗りに来た。

その店に、乗りたい車(=MT車)があるから。


この日は天気の移り変わりが激しく、
晴れて雲の切れ間から日が差したかと思えば、急に大雨が降ったりもした。

そこそこ大きな交差点を右折する時なんか、
ワイパーを動かした状態にしながら、
前の車の動きに合わせて、ハンドルを徐々に回しつつ
右足でアクセルとブレーキ、左足でクラッチを筋肉痛になりそうなほど微細に操作した。
もちろん、横断歩道に歩行者がいないかとか確認したり、ウィンカーを出したりしながら。

あー、忙しい!!(笑)

でも、いったん山の中に入ってしまえば、あとはこっちの天下。
私は山道を走るのが大好きで得意なため、
くねくねした道をシフトチェンジしながらわりとスピードを出して走り抜けていった。

京都府城陽市の裏山の道や、和束町、笠置、
奈良県の奈良市・・・とはいっても奈良公園のような都会ではなく、柳生や月ヶ瀬。
あの辺りの山道は特に最高である。

広いし、一般道なので無料。
そして、私の遊び場として重要な駐車場がいくつかある。


ええ、やりましたとも。MT車レンタカー恒例「駐車場遊び」

今回は複数の駐車場で、合計で1時間くらい「駐車場遊び」をやったかな・・・?
人が来ても大丈夫なように準備をしたうえで
下半身をほぼはだけて、前進とバックの徐行を繰り返しながら
左右の足のふくらはぎや太ももの筋肉の盛り上がりを感じるのが楽しい!

いまや、5速発進も確実に成功できるようになった。
まあスピードは出せず、程なくしてクラッチの焼けるこげ臭い匂いがするので
数回しかできなかったが・・・。

また、坂道発進も満喫。
前進のほか、下り坂はバックで逆坂道発進をした。
どちらも、クラッチを上手く繋げたり離したりして
車体を前後に動かす「ゆりかご」を楽しめた。
こちらも、いまやお手のもの。


こうして、MT車に乗っている時にしか経験できないアクティビティーを堪能しながら、
いろんな所に行っては写真を撮ってきたよ。

一挙にご紹介。バビューン!とな。


日本の梅雨を代表する優しい花。あじさい。







小さな神社の境内の手水場でも、あじさい。



とある公園では、花しょうぶが栽培展示されていて、見ごたえがあった。



日本の夏の風物詩、風鈴もご一緒に・・・



雑草を分け入ったところに、小さな赤い実が見えた。
ヘビイチゴだと思う。食べなかったので味は知らない。おいしいのだろうか・・・?



木の葉を太陽に透かしてみれば・・・



アベマキというブナ科の木があった。
動画配信サービスのアベマではなく、阿部真紀さんでもないよ。



とある田舎の神社の境内の地面には、小さいキノコが生えていた。
茶色いキノコで、雨上がりにも関わらずヌメリはなかった。
何ていうキノコなんだろう?



こちらも、上の写真のとほぼ同じ場所に生えていた小型のキノコ。
ちょっとだけ食べてみたが、至って普通に土の香りがした。



京都府木津川市にある、蟹満寺(かにまんじ)。
真言宗智山派の寺院で、灯籠の模様をはじめ、至るところに
その名のとおり、カニのマークがあしらわれている。



本殿の奥には、水子供養され、仏となった者たちが安置されている。



「いとけなき童(わらわ)のために父母となり
 あわれみ給うぞ有難き南無や大悲の地蔵尊」



所変わって、奈良市月ヶ瀬(旧・月ヶ瀬村)にある八王神社。
そこは、山奥にありながらもあの神武天皇ゆかりの神社である。



お供として春日の神、山の神、



そして、苔むした細い道を上っていくと・・・



雨の神が鎮座していた。



とはいえ、本殿はそれほど大きいわけでもない。
ただ、地元の人たちに愛されてきた由緒正しい神社であるようだ。



昼下がりは、月ヶ瀬温泉という日帰りのスーパー銭湯でゆっくりしていった。
大人平日700円。シャンプー、リンス、ボディーソープがあり、
展望露天風呂もあってなかなか良かった。



展望台からは、奈良の大自然の山並みが見える!
・・・だけど、あいにくの空模様。
まあ、そのぶん空気はうまいし、これはこれでいいのかも。




そして、月ヶ瀬温泉を出た後は、時間の許す限り
目的地を定めず気ままに走るフリードライビングを楽しんだ。

すると夕方、まるで図ったかのように太陽が顔を出し、あっという間にきれいな夕焼けが・・・

とある場所で撮影。



んもう、天気の変化、激しすぎ!!

でも、最後は天に恵まれた感じがして幸せだった。
こうして無事に無事故・無違反でレンタカー屋に戻ったのだった。


やっぱりMT車を運転するのは楽しい!

両手両足をバラバラに動かし、車を運転する・・・というか「操縦する」
この感覚がとてもいいのだ。
AT車(オートマ)に比べて面倒臭いことが多く、燃費も悪くなりやすいけど、
クラッチペダルを自分で操作できるということ自体が楽しい。

それを体験するための、私にとってMT車レンタカードライブは一大イベント。
年に数回までしかできない、大切なイベントなのだ。


今回のレンタカードライブの走行距離は、156キロ。
ガソリンスタンドで入れたレギュラーガソリンの量は、10.75リッター。

よって、スイフトスポーツの燃費は・・・

156km ÷ 10.75L = 約14.5 km/L

と相成った。


年式が古い中古車であり、MT車でもあるため、
現在の多くのオートマ車に比べればさすがに燃費は悪いが、
「駐車場遊び」を長時間満喫できたことも考慮すれば致し方ない。

公道ではほとんどエンストせずに発進できたし、
自分のMT車の運転技術が着実にアップしているのが実感できた。

それでも、たまに上り坂とかでエンストすることはある。
MT車において、発進は冒険だ!

また機会があればMT車を運転したい。
レンタカー会社たちよ。MT車のラインアップをもっと増やしてくれー!
特に私の活動圏である京都や大阪に。できれば8時から20時営業で。


みなさんも、限定なしの自動車運転免許証を持っているなら
たまにはマニュアル車を運転しましょうよ。
宝の持ち腐れじゃあもったいない。

レッツ、アドベンチャー!!



レポートおしまい。