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( 2023/05/08 )
[2023/05/08] 【GW Special】旅のレポート Vol.2 -近畿・鉄道旅編-
ゴールデンウィークの旅行レポート、第2弾!
今回は、電車での旅行がメインとなります。奈良県奈良市にある奈良公園とその周辺。
その時の旅の様子を写真を交えてレポートしていきます。
例によって、この毒電波コーナーでは基本的に文体は「である調」で書いていくので
その点はあしからずご了承下さいませ。
撮影した写真の数がとても多くなりましたので、その内容ごとに下記6のリンクに分けました。
写真1枚ごとに、簡単な解説を添えて収録しています。
ご覧になりたいリンクをクリック(タップ)してください。
写真は、全部で47枚あります。
+ 奈良公園の鹿と鯉 (3)
鹿の山。奈良公園には、こうした鹿たちが集まる場所がいくつか存在するという。
基本的に陸上で動くのだが、時には水浴びをすることもある。
鹿だけじゃない。池には鯉がいっぱい泳いでいた。
+ 萬葉植物園(藤の花など) (10)
萬葉植物園の入口。じつはこの日、結構人が並んでいた。
ゴールデンウィークの時期、この植物園では藤の花が見頃を迎える。
中でもノダフジと呼ばれる品種が多く、きれいな紫色の花房を垂れていた。
バラの花に紅白があるように、藤の花にも紫のほか、白い花を咲かせるものもある。
この圧倒的な花の数! 白と紫の藤の共演はお見事。
おなじみ、藤棚もちゃんとあった。青空をバックに紫色の藤の花が輝く!
桜の花と同様、藤の花も品種によって見頃の時期が異なり、早咲きと遅咲きがある。
早咲きの花びらが地面に広がり、いわば「藤のじゅうたん」となって紫色に染めていた。
天気が良い日は、太陽ごしに風景を映すと、
一緒にサングレアというのか、ほんのりと赤い光の輪が映ることもある。
私は好きだけどね。
紫の花、そして万葉の地・奈良。
ということで、万葉集の句にもよく出てくるカキツバタが咲いていた。
ほかにも、シャクヤクの花も咲いていた。こちらも紅白の2色あり。
花だけを遠くから見れば、まるでバラの花に見える。
けれども幹にトゲはないので、やっぱりバラではない。
+ 空と大地の自然 (10)
この日は朝からいい天気だった!
春から夏へと移ろいゆく、1年で最も気候の良いこの時期。
太陽の両脇に、青空をつんざくように伸びる2本の飛行機雲が美しい。
昼になると、太陽に虹の色をした日笠が現れた。
それすらも、神社仏閣の多い古都・奈良では、仏様の光輪のように見える。
カエデのもみじは、秋の紅葉の時期ももちろんいいが、
春の鮮やかな青もみじも捨てがたい。
奇妙な剪定がされている木もあった。まるでドームのように丸い。
木造の橋の下にゆったりと広がる、荒池。
奈良公園には荒池のほか、いくつかの大きな池が広がっているが、
その中で最も有名と思われるのが、猿沢池。
その猿沢池には伝承があるらしい。
中秋の名月の頃には「采女祭(うねめまつり)」が開催され、
その「采女」の伝説が今も息づいているという。
所変わって、奈良公園の奥に広がる、若草山。
その山のふもとから緑の斜面を見上げたところ。結構な勾配がある。
ヒーヒー言いながらがんばって斜面を上りきり、そこから辺りを見渡せば、
目の前には古都・奈良の盆地の風景が広がっていた。
これぞ、絶景かな!
+ 東大寺・春日大社 (9)
世界遺産・東大寺。古都奈良の文化財。
とても有名な、東大寺の南大門。ものすごく大きい。
右上から陽の光が差し込んで、より神々しく見えた。
その南大門の左右に鎮座するのは、かの運慶・快慶が作った2体の金剛力士立像。
高さは優に8メートルを超える。
口の形が「あ」「うん」と、それぞれ異なっている。
阿吽の呼吸という言葉は、もとはこの金剛力士立像に由来する。
ちょっとズルイけど・・・・・
東大寺の本殿は超人気の観光スポット。
ましてゴールデンウィークで、人がかなりいっぱい並んでおり、もちろん有料。
というわけで、門の外から本殿の外観だけを拝んだ。
「東大寺の大仏」こと「盧遮那仏(るしゃなぶつ)」は、この本殿の中に鎮座されている。
東大寺の正倉院。こちらは無料。しかし中に入ることはできない。
ここの独特な形状をした木組みの「校倉造(あぜくらづくり)」の壁は、
夏でも冬でも室内の湿度を一定に保つという。
続いては春日大社。これも世界遺産。
拝殿はもちろん素晴らしく、一見の価値があるのだが、
この日は人がとても多く、人の少ないタイミングで社殿を撮影することはできず・・・。
そのかわり、建物の裏側というのか、普段は人があまり通らない所を撮影してみた。
光によって生じる陰が織りなす日本の美。
こういうのもなかなか味があって悪くはない。
+ その他の社寺(興福寺など) (8)
興福寺の五重塔を、下から見上げた様子。
太陽と重なり、赤い光の輪が一緒に映った。
興福寺の拝殿。
興福寺の大きな手水場。
こちらは、別の小さな神社の手水場。
そばにちょこんと小さな仏様が座っているのがかわいい。
その神社とは、御霊神社(ごりょうじんじゃ)。
「ならまち」の一角にあり、小ぢんまりとしているが美しい。
他にも、ならまちにはいくつかの神社が点在する。
「不空院」もそのひとつ。
不空院には、縁結びと縁切り、2つの相反する願いを司るほこらが仲良く並んでいる。
2つのほこらの真ん中には、狸のような顔をした像が祀られていた。
「鏡神社」は、正しくは「南都鏡神社」といい、またの名を「比賣神社(ひめじんじゃ)」という。
この神社はかつて、皇族の夫婦が建てたのだとか。
同じく奈良にある薬師寺とは別の「新薬師寺」の隣に、この神社はある。
+ その他の風景(ならまち、など) (7)
奈良公園の南に位置する、歴史ある昔の町並みが残る「ならまち」
その一角に、志賀直哉の旧居があり、博物館となっていた。
志賀直哉は明治時代、宮城県で生まれ、
「暗夜行路」「城の崎にて」などの名著を書いた小説家である。
中はかなり広く、志賀直哉が生きていた時代にしては結構な豪邸。
その広さは、数人の女中さんをも住まわせることができたほど。
ちなみに、志賀直哉には多くの兄弟がおり、
彼自身もまた結婚後、たくさんの娘や息子を設けたという。
奈良町情報館では、奈良県の観光スポットが浮世絵風のイラストで紹介されていた。
その大半は奈良公園のものだが、月ヶ瀬や吉野山、談山神社など、
奈良市にはないものも混じっていた。
昔ながらの銭湯・花園新温泉。
一見、廃墟のように見えなくもないが、
表のドアには現在の相場に従った入湯料が表示されていた。
つまり、現役で営業している! 何気に、源泉掛け流しであるらしい。
ならまちといえば忘れてはならないのが、「身代わり申」という赤い猿の人形。
地元の人たちはこれを親しみを込めて「庚申さん(こうしんさん)」と呼び、
4つほど縦に連ねて軒先に吊るしている。
厄除けの効果があるらしい。
ゴールデンウィークに通りがかったので、
祝日・こどもの日を祝う鯉のぼりが飾られていたりした。
これもまた、古き良き日本の原風景だろう。
クオォォーーーン! しあわせだぁぁーーーっ!!
前回のドライブに引き続き、今回も春たけなわの晴天のもと、
春の旅を大満喫することができた!
宿泊旅行ではなかったけど、それでも十分に楽しめたからヨシ!
道行く人たちも、外国人観光客を含め、
もはや顔にマスクを付けない人のほうが多かったくらいだ。
やっぱりみなさん、素顔になれば自然と笑顔になる。
そっちの意味でも素晴らしい旅行だったよ。
というわけで、ゴールデンウィークの旅のレポートは
この第2弾をもちまして全ておしまいとさせていただきます。
最後の最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!