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( 2022/05/05 )


[2022/05/05] 3年ぶりの公的制限なし!
2022GW、日帰り旅行の写真集 (Vol.2:奈良編)


2022年ゴールデンウィークの私の旅のレポート、
前回(Vol.1:大阪・京都編)の続き。

引き続き写真の枚数がとても多いので注意。


1日目の翌日ではない別の2日目。
奈良の都会の真ん中で古都の風情に触れる旅。

まずは、JRに乗って京都から奈良駅へ。
観光客用の表参道と思しき車道を歩き、猿沢池を見た。



京都の知恩院ほどではないが、
それでも十分に風格があり、敷地も広い、興福寺の境内。

この日はピーカンの青空で、休日で観光地ということもあって
多くの人たちで賑わっていた。



境内には、六角形の屋根の拝殿もあった。



が、まだコロナを警戒してか、銅鑼を鳴らすための縄は使えなかった。



間近から見上げた五重塔。かなり大きい。



ただこの興福寺、じつは工事中の場所が多く、平成10年から続いているという。
そして全ての改修が完了するまで『平成38年』までかかるという。



平成はもう終わり、令和になった今でも「平成」と書いてあるあたりが何とも。。


さて、奈良市で最も人気があって有名な観光地といえば、奈良公園。
ここではたくさんの鹿が暮らしており、鹿の糞も大量に落ちているため、
結構強烈な匂いがする。



鹿せんべいが200円で売っており、
それを手に持っているとあっという間に鹿が寄ってくる!
反対に、せんべいを持っていない人には、
一瞬だけ顔から手元を見てくるが、エサがないと分かると見向きもしない・・・
じつにわかりやすい鹿たちである。

奈良公園は広く、奥まで進むと広大な丘が遠くまで広がっている!



道中には、氷室神社という珍しい神社があった。
何が珍しいって? それは、「献氷祭」



全国の製氷業者が、溶けにくい氷を作ってこの神社に奉納し、
商売繁盛を願うんだとか。



また、この神社の宮司さんがなかなか凄そうな人で、
外国人観光客を相手にフツーに英語を喋っていた。

氷の神様に氷を奉納する。全国的にも珍しい神社だそうな。

なお、この神社の拝殿は普段どおり銅鑼を鳴らす縄が下ろされていた。よかった。




ここでいよいよこの周辺で最大の観光スポット、世界遺産・東大寺へ。



格式高い寺とあって、入口の門からして巨大。
東大寺は華厳宗の総本山で、正式には大華厳寺という。



それと、この巨大な門・・・南大門の内側の左右には、あの有名な2体のいかつい像が立っている。

運慶・快慶らによって作られた、金剛力士像だ。





南大門を北に進んだところには、マドハンド
・・・じゃなくて、大仏の両手とされる巨大な手があった。
が、これはどう見ても後付けのパチモノだろう。。



本殿の近くにある庭園の池も美しい。



おみやげ屋さんが所狭しと立ち並ぶ中、いよいよ本殿へと続く入口が見えてきた。
だがしかし・・・・・



拝観料が結構高いうえ、人がだいぶ並んでいた。
東大寺の大仏、こと、盧遮那仏(るしゃなぶつ)をこの目で拝みたかったが、
失う時間のほうが大きいと判断して、ここは断念。

そのかわり、入口の柵越しに本殿の外観を撮影したのだった。



ちなみに、ここにも2体の大きな像が左右に立っていた。
もっとも、さっきの金剛力士像ほどの迫力はないが・・・
顔がちょっとだけ優しい気がする。





この2体が立っている門の内側の天井。
真下から見上げてみると、まるで結界のよう。



これも、東大寺が世界遺産たる所以・・・なのかもしれない。


次は、春日大社へと向かった。
が、その途中、立ち寄りたい場所があった。

それは、万葉植物園。



ゴールデンウィークは、ちょうど藤の花の花期。
春日大社の神苑であるこの植物園では、藤以外にもたくさんの花が植えられており、
古都・奈良らしく、花の名前とともに遥か昔、歌人が詠んだ短歌や詩が添えられていた。

藤の場合。「ふぢ」という短歌を、藤布治という人が詠んだ
・・・と思ったが、よく見れば「作者不詳」と書いてある。うん? どっちなんだ??



まあいいや。

藤といえば雨のイメージがある花だが、晴れた青空の下でも十分似合う。



オーソドックスな紫色のほか、やや赤みが強いものや、白いものもあった。
品種としては、ノダフジ(野田藤)にあたるものが多い。





また、桜と同様、花びらが多数重なったタイプの藤もあった。
言うなれば八重桜、ならぬ、八重藤といったところか。



この植物園のマイ・ベストショットは、これ!
アヤメとツツジのコラボ。茅葺き屋根の建物も一緒で、これぞ日本の風景。



晴れた日は、花だけでなく青もみじも映える。



こうして植物園の藤などを愛でた後、参道を上っていくと、大きな句碑があった。
そこには、こう書いてある。

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 御蓋の山に いでし月かも」



なんか、どこかで見たことがあるような短歌だな・・・と思ってその場でスマホで調べてみたら、
あの小倉百人一首の100の短歌のひとつだった。

「御蓋の山」は、「三笠の山」とも書く。奈良時代の文人、阿倍仲麻呂の短歌。


春日大社の、2つの建物や灯籠の「間」もまた絶景なり。





拝殿はさすがに人が多く、撮影している暇がなかった・・・。
が、ある程度以上大きな神社には付き物の、大きな酒樽の山はバッチリ撮っておいた。



前のページに掲載したのだが、
ここでもう一度、大阪と京都、それぞれの神社で私が撮った酒樽の山の写真を掲載しておくね。

大阪(豊国神社)



京都(石清水八幡宮)



奈良・大阪・京都。それぞれで酒樽に書かれたパッケージが異なっているのが分かるだろうか?

オリジナリティーのありそうな酒造メーカーやブランドは・・・

・奈良:梅乃宿、歓喜光
・大阪:天下統一
・京都:黄桜、月桂冠

といったところ。


奈良駅に戻る前に、大きな池の上に作られた浮見堂が見えた。



ならまち街道では、昔ながらの風情漂う古い民家が軒を連ねる。
そして、軒先には赤い人形のようなものが縦にぶら下げられていることが多い。



これは、身代り申(みがわりさる)という、古くから奈良町に伝わるもので、
魔除けのために吊り下げられているという。

いいものを見させてもらった!


あと、これはおまけなんだけど・・・

奈良町へと続く商店街のアーケードがあり、その一角に、ガチャのお店があった。
噂には聞いたことがあるガチャショップだが、
この手の店に入ったことは、私はこれまでなかった。



なんていうか・・・、すごい。


かくして、昼下がり、まだまだ日があるうちに満足し、
私は奈良駅から京都へと戻っていったのだった。


[あとがき]

あー、楽しかった!!

コロナウィルスの騒動が、まだ完全に収束したわけではないが、
3年ぶりに何の行動制限もない状態でゴールデンウィークを迎えることができ、
旅先でたくさんの人たちの笑顔をしっかり見ることができた。

素顔の笑顔って、やっぱり素晴らしい!!


なお、今年の年始の時点では、
じつは私、ゴールデンウィークは宿泊旅行を計画していた。

しかし、コロナを過剰に恐れているのか、
その旅行先でしか見られないはずのイベントが中止になったりで
自分がどうも楽しめなさそうだと判断したので、断念。

それに、毎月のようにレンタカーを借りては遠距離のドライブを満喫しており、
今年のはじめからここまででかなりいろんな所を観光してきた。

それらで満足していたこともあって、
今年のゴールデンウィークは近郊の日帰り旅行を複数回、としたのだった。


いいよー、京都!
京都府南部で暮らしているから、電車で京都・大阪・奈良へすぐ行ける。
近場に観光名所がいっぱいあるというのは、じつに大きなアドバンテージ。

ドライブ旅と違い、電車旅は現地をゆっくり歩いて回るので
クルマでは見落としがちなものを発見できたりする。この瞬間が嬉しい!


というわけで・・・

今回のゴールデンウィークの旅行レポートを
2ページにわたって書いてきたが、いかがだっただろうか?

写真を見て、旅先の雰囲気が伝われば幸いである。

長くなりましたが、今回の記事はここでおしまい。



やっぱり、私は旅行が大好きだわ!



2022年5月5日 吉日 ひねくれソラト(ふかもこ)