_060 【特別版】
( 2018/08/13 )


[2018/08/13] 【宿泊旅行レポート】 石川県&富山県 1泊2日の一人旅 (2/2)


この旅の【1日目】のレポートは、前のページを参照。




【2日目】


翌朝、ホテルでは朝食バイキングがあったので
例によって他人の目など全く気にすることなくガツガツ食いあさった。
ひととおり旅の支度を済ませたところでチェックアウト。
8時前くらいから2日目の旅が始まった。



まずは、市街地にある巨大な銅像・高岡大仏を見に行った。
屋外にデデーンと鎮座ましましており、結構大きかった。



この大仏様の下にはちょっとした祠のような空間があり、
そこでは数体の仏像の他、仏教関係の絵のコピーが数枚展示されていた。

また、仏具のひとつである鈴が吊るされており、これを自分で鳴らすことができた。
暑かったが、いい音色だった・・・。



この近くにある高岡古城公園では、馬に乗った前田利長の銅像が安置されていた。





高岡市の人たちは、とてもあたたかい・・・
博物館の人たちが揃って旅人の私を歓迎してくれたのだった。

一見するとただの民家だと思ってうっかり見落としがちな、
土蔵造りのまち資料館



ここでは、高岡市の歴史を広く知ることができた。
内部は昭和の古き良き民家といった風合い。
こういう雰囲気、私は大好きだわ。



さらに、そこからもう少し歩いたところにある高岡御車山(みくるまやま)会館では、
御車山祭の歴史と文化を詳しく知ることができた。
この地域で毎年5月1日になると御車山祭が行われ、
この博物館のある金屋町通で、合計8つもの大きな御車が曳山としてゆっくり進んでいくという。



その8つの御車とは・・・





詳細は各自で検索されたし。
シアターまで上映されている、なんとも素晴らしい博物館だった。

昔の町並み、やっぱりいいわー!
こちらは金沢ほどの人気がないせいか、人は少なかったものの
そのぶん落ち着いて観光を楽しむことができた。



この金屋町、なんで金屋なのかと思ったら、
なるほど、かつてここでは鋳物がさかんに作られていたからなのね。



鋳物資料館では、金属の鋳造に使う鋳型のほか、
同じ金属から整形したものでも、その後に施す色付けの技術の種類によって
色が多様に変化することを知った。





これら町の小さな博物館の人たちからあたたかいおもてなしを受け、私はとても嬉しかった。



気に入ったので、当初の旅の計画をちょっと変更し、
もうしばらく高岡市内を観光することにした。

高岡駅前の広場には、ドラえもんの散歩道という小道があった。
じつは高岡市は、「ドラえもん」の生みの親で今は亡き藤子・F・不二雄の生誕の地である。
ドラえもんを日本を代表するアニメのひとつにまで押し上げた彼の功績を讃えて
おそらくはこの道が作られたのだろう。




また、駅を南方向にまたぎ、しばらく歩いていくと、国宝・瑞龍寺が見えた。



瑞龍寺の境内は広く、いくつもの大きな門があったが・・・
個人的にはそれほど見るべき所はなかった。

寺への参詣道の途中には、道の駅ならぬ「まちの駅」があったり。
しかも懐かしい丸いポストも一緒!



昼過ぎになって高岡駅へ戻ると、「べるもんた」という
みのもんたみたいな変な名前の緑色の観光列車が走っていた。



後から調べて分かったことだが、
この列車、正式には「ベル・モンターニュ・エ・メール」というらしい。



城端線のディーゼル車に乗り、遅めの昼寝をしながら砺波駅へ。
砺波では、チューリップ公園を見て回った。



しかし夏なので外にチューリップが咲いているわけもなく・・・
ただ、途中にあった5連水車はまあまあ良かった。



さて、この公園で見たかったのは、
1年じゅうチューリップが咲いているという、チューリップ四季彩館。

案の定、大量のチューリップが咲いており、
館内には気温15度ほどの涼しい部屋もあった。



さらには、オランダの風車で実際に使われているという巨大な木製の歯車まで展示されていた。



なお、ハーブが展示されている場所もあったが・・・



ここで地面に落ちていたスイートバジルの赤い果実をひそかに食べたのはここだけのヒミツ。
食べてみると、トマトの味がした。ていうか、まんまトマトだった。



こうして今回の旅行で見たい場所を全て見ることができ、
帰りは砺波駅のターミナルから高速バスに乗って、京都へと帰っていったのだった。




【あとがき】


毎度のことながら、私の旅行は過酷だわ。
暑い中、徒歩で移動できる所は自分の足で稼いで
少しでもバス代を節約しようとする、この意地汚さよ(笑)

石川と富山は北陸ということで京都よりも多少は涼しかったが、
それでも猛暑であり、暑いことに変わりはなかった。
汗が滝のように出続けて、止まることを知らない・・・。

でも、いい旅にはなったと思うよ、ええ。
石川では金箔と漆塗り、富山では鋳物
と、日本の伝統技術や文化をいろいろ知ることができた。
博物館を巡るのは元々好きだから、車を使わない歩き旅の場合は
町の小道を歩いてはその土地の風土を肌で感じたりするの。
それがまたささやかながら楽しい。

石川と富山の各県では今回、それぞれ能登半島と富山市周辺には行けなかった。
富山といえば反魂丹に代表される薬売りで有名だが・・・
今回はそっちは見逃してしまったね。
またいつか富山へ行く機会があれば、
富山県東部と新潟県をまたいで旅してみてもいいかもしれないね。

今回の旅行の満足度を自己評価すると・・・ 85点!
天気が2日間とも恵まれ、見たい所を一通り見ることができたので
そこだけで評価すれば100点でもいいくらいだが、
宿泊したビジネスホテルは、枕が硬くて重く、ベッドも今ひとつ寝心地が良くなかった。
また、帰りの高速バスが、お盆ということもあって案の定渋滞に巻き込まれ、
それでかなりの時間を食われてしまった。
それが、マイナスのポイント。

反省点としては、公共交通機関を使った旅行をする場合は
観光エリアを「狭く深く」絞り込むことと、
移動にはなるべく高速バスを使わないこと。
これらを心がけて旅のプランを立てることにしよう。

レンタカーの場合だったら電車やバスの時間に縛られることがないので
「広く浅く」のほうがいいんだけどね・・・。

なお、今回の旅行で使ったお金は、合計28,000円ほどだった。
これからも、旅行が好きである限り、そして身体が健康である限り、
私は定期的に宿泊旅行を楽しんでいきますよ。



おしまい