_059 【特別版】
( 2018/08/13 )


[2018/08/13] 【宿泊旅行レポート】 石川県&富山県 1泊2日の一人旅 (1/2)

8月11日〜12日の2日間にわたり、私は石川県と富山県を旅行した。
石川県は大聖寺と金沢市、富山県は高岡市と砺波市をそれぞれ観光。
移動手段は電車とバス。公共交通機関のみを利用。
2日間とも天気はおおむね晴れ。とにかく猛暑、暑かった・・・。

といった今回の旅のレポートを、このページでは書き記しています。

このレポートでは長文、かつ写真が大量に使用されており、
ページの表示が重くなるかもしれないのでご注意ください。
また、今回の旅行中に撮影した写真の枚数がかなり多いため、
記事を「1日目」と「2日目」の2つに分けました。



【1日目】


早朝から始発の電車に乗り込み、まずは京都駅に向かった。
朝一番とはいえ、真夏だから空はすでに明るかったが、歩いてみると蒸し暑かった。

京都駅から特急サンダーバードに乗って、石川県の南西部に位置する大聖寺(だいしょうじ)へ。
指定席を取っていたので、冷房の効いた車内で気持ちよく寝ながら移動できた。

特急の部分だけで2時間以上かかったが、なんとか到着。
田舎だからか、特急こそ停まるものの駅舎自体は小さかった。
が、駅前にはわりと立派な案内看板があった。



この大聖寺、じつは地名であって、大聖寺というお寺は存在しないらしい。
ややこしいね・・・ ま、どうでもいいっちゃあいいけど。

駅チカの観光案内所でレンタサイクルを借り、
炎天下の道路を自転車でひた走って、まずは「深田久弥山の文化館」へと向かった。
探さなきゃわからないような所にある、木々に囲まれた森の博物館といった趣。



登山家だけあって、当時久弥がアウトドアで使っていたテントやバーナーなどの登山用具が
そのまま展示されており、中でも山岳の雪面を滑走するためのスキー板は見応えがあった。

恥ずかしながら現地に着くまで、私は深田久弥のことを「ふかだくみ」と呼んでしまっていた。
正しくは「ふかだきゅうや」
登山だけでなく、詩歌にも心得のある男だったという。



次に、「月うさぎの里」へと向かった。
アップダウンのある緩い峠道。
しかし整備された車道だったので、それほどキツイとは感じなかった。
自転車で片道20分ほど。
まあ自転車を借りたのはここを走るためだったんだけどね。
正直、徒歩では無理です。。 バスも少なかったので自転車にした。

こうして見えてきた、道路沿いにある「月うさぎの里」の大きな看板。
いいねえ!



入園は無料で、園内にはたくさんのウサギさんが歩き回って・・・はいなかった。
というのも、ここへ行ったのは真夏であり、ウサギも生き物だから
暑い所に長時間出ていたくはないのだ。
だから、日陰でちょくちょく休んでいる姿が見られるのみだった。



とはいえ、来る人の数は多く、ウサギを膝の上に乗せることができるイベントまであった。
ただ、先着順で人数限定だったし、子連れのファミリーも多かったから、
ウサギの抱っこは彼らに譲ってあげたが。
まあいいんだよいいんだよ、子供たちの笑顔が見られればそっちのほうがずっと幸せだーよ。

それにしても、ここのカフェの名前がなかなか洒落ている。
その名も「月兎」 これで「げっと」と読む。
うんうん、いいねえ! いい名前をゲット(GET)したものだ。



園内にはウサギの他、大きな亀までいた。
もちろん、生きている。
この種の亀は数十年も生きるらしいので、もしかしたら私よりも先輩かもしれない。(笑)



この里で、「うさぎの玉手箱」というまんじゅうと、ウサギがあしらわれた漆塗りのお箸を買った。
石川県は加賀の地。漆で有名だからね。あと、九谷焼も。



レンタサイクルを返し、大聖寺駅に戻って、次は金沢駅へと向かった。
正午を迎えたあたり。気持ちよく昼寝をしながら快適に旅。
電車やバスに乗れば、寝ながら移動できる。これぞ一人旅の魅力!

で、金沢駅を降りて最初に目に飛び込んできたのは、鼓門と呼ばれる巨大な木造の門。



駅舎の透明な円形ドームも凄いが、やっぱり本物は違った。
門の根元に立ってみると、その迫力が伝わってくる!!



さらに、駅の広場には「ようこそ金沢へ」の文字が。



じつはこれ、電光掲示板ではなく、
黒い階段状の石の台の下から水を吹き出すことで文字を作っているもの。いわば噴水の一種。
現在の時刻と交互に出す形で、いろんなメッセージが表示されていた。



金沢は、福井県の越前大野と並んで「北陸の小京都」と呼ばれる有名な観光地。
それだけに外国人観光客の数もかなりのものだった。

私が金沢で最初に向かったのは、金沢城公園。



その一角に、比較的大きな公園があり、中央の芝生を取り囲むようにして
歩道が円状に整備されていた。
歩道の周りにはいくつかの銅像があったが、
翼の生えた天使など、ヨーロピアンなものがちらほら・・・



金沢って、意外とアートな町なのだろうか?

また、ここからもう少し歩くと、尾山神社があった。
少しひなびた感じの普通の神社だったが、訪れる人は多かった。



やがて高台へと上っていき、小綺麗に整備された日本庭園の外周を歩きながら、



白い屋根と壁が特徴的な、美しく横に長い建物が見えた。
これは五十間長屋といい、その昔、金沢城の備蓄庫として使われていたそうだ。



有料だが中に入ることができる。
長屋の内部は土足禁止で、とてもきれいに整備されていた。
この長屋の木造模型が展示されていたり、



さらに最上階まで行けば、金沢市街を一望することもできた。
うーん、それなりにいい眺めじゃ!



今は存在しない金沢城だが、かつてここに城があった名残は
この長屋のほか、日本の城につきものの大きな外堀があることでわかる。

石垣の積み方が少々荒く、大きな石の隙間を埋めるような形で
所々に小さめの石をはめ込んでいるようだが・・・
まあ重機のなかった時代だもの、こればかりは致し方あるまい。
これはこれで味があっていい。




金沢城公園からまっすぐ進み、今回の旅のメインディッシュ・兼六園へ!



勝手に私に声をかけてきたガイドによると、
兼六園は江戸時代、加賀藩が自領の藩庭としていた回遊式の日本庭園であり、
その幽玄な美しさは加賀百万石の富を象徴したものであるという。(うろ覚え)

そんなことは差っ引いても、この庭園の中ほどにある大きな霞ヶ池はとても見応えがあった!
庭園は広く、見どころはとても多かった。





兼六園を後にしてしばらく歩き、ひがし茶屋街へと向かった。



京都の祇園や清水寺界隈に似た、落ち着いた雰囲気の茶屋街。
ここでおみやげを買い、さらには金箔ソフトクリームを食べた。



味のほうは・・・
うーん、、別においしくなったわけでもないな、正直。
普通にソフトクリームの味だけがした。
食用の金箔は、食品表示上では着色料に分類されているらしい。



と、ここまで各所を見て回ったところで時は夕方になり、時間切れ。
電車に乗って富山県高岡市のホテルに向かい、
1日目の旅行は無事に終了したのだった。




この旅の【2日目】のレポートは、次のページを参照。