ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _050


[2018/10/18] 主人公帰還ルートのレポート

本作に登場する攻略可能なキャラクター10人。
これまでに彼ら全員のエンディングを見てきたけど、
そのほとんどで誰か1人は必ず幸せになるが、それと同時に別の誰かは不幸になり、
袂を分かったり、あるいは命を落としたりしている。

そこで、攻略サイトを見て、「主人公帰還エンド」というものがあることを知った。

あれから一度、私はこのゲームのストーリーを振り返る意味で
1周目に見たような平家に敗れ、仲間たちが次々と殺されていく、
いわゆるバッドエンドを見てきた。

が、2周目以降でも特に大きく展開が変わったわけでもなく、
変わった点があったのは、鎌倉へ行った時に主人公が
「このままではまたあの時と同じ運命を辿ってしまう」と警告してくれたのと、
京の都を焼き討ちされた時に白龍から逆鱗をもらうけど
それで現代に戻った時に、すでに主人公が持っている白龍の逆鱗が消え、逆鱗は1枚になること。
(逆鱗を2枚以上に増やすのは不可能。
まあ、増やしても使えるのは主人公だけなので意味はないのだが・・・。)

やはり、後味の悪いエンディングだった。


それでは、今度は平家との戦いに勝利したうえで現代に戻ることはできるのか?
ここからは、そのルートをレポートします。


5章の福原まで戻って、主人公たち一行は源氏軍として
平家の野望を阻止しようと作戦を立てる。

平家の頭領にして最強の怨霊でもある、平清盛。
彼は、かねてからこの世界に無数の怨霊を作り出しているが、
それにはなんと、あの三種の神器が必要だという。



源氏に追い詰められれば追い詰められるほど、清盛は怨霊を増やしてくる。



それも、一般兵が蘇った骸骨武者のようなザコだけではなく、
普通の人が束になってもかなわないであろう強力な怨霊まで。
羅利女はそのうちの一体で、上半身は人間の女性、下半身は蛇の姿をしている。
炎の力を操る強敵。



平家のやることがこの有様だから、まともに怨霊を相手にしていてはキリがない。
やはり、根元を叩く必要がある。




しぶとく落ち延びようとする平家軍を追って西へ進軍するうちに、
季節は春になり、ついには壇ノ浦まで辿り着いた。



ここではある日の夜、平家の二刀流使い・知盛が、
還内府である有川将臣と話をしていた。
この2人は建前上、兄弟の契りを交わしており、
将臣は平重盛、つまり知盛の兄としてこの世界で活動していたが・・・

知盛は、妙な詩歌を歌い出した。

「君に勧む 金屈巵(きんくつし) 満酌辞するを須(もち)いず
 花発(ひら)けば 風雨多し 人生別離足る」

うーーん、、・・・意味がわからん!!(筆者は詩歌の心得がない)

一応ネットで意味を調べてみた。
どうやら元ネタがあり、「勧酒」という、于武陵が作った漢詩の一部であるらしい。
和訳はこうだ。
「君に勧める黄金の盃。なみなみと注ぐが、遠慮はしなさんな。
 花が咲けば、とかく風雨が多い。人生には別離がつきものだ。」

と、この歌をいきなり知盛が詠んだので、その真意を探ろうと将臣は剣を構えた。



知盛にとっての別離。
それは、平家対源氏に限ったことではなく、平家とそれ以外の者との別離を意味していた。
平家にあらずんば人にあらず。

知盛は、将臣が異世界からやってきた時から
彼が平家の血筋の者ではなく、有川将臣という赤の他人であることを知っていた。

2本の刀を抜き、将臣と対峙する。



が、そこでは決着がつかなかった。


後日、知盛は主人公たちの前に現れ、本気で戦いを挑んできた。



この挑戦を受けて見事知盛を討った。
そして晴れた春の青空の下、知盛は潔く海へと飛び込み、果てたのだった。




壇ノ浦を隅々まで回ったが、清盛を見つけることはできず、
結局平家には最後まで逃げ切られてしまった。

怨霊を全て片付けることはできず、また、仲間の誰とも親密になることもなかった。

京に鎌倉に倶利伽羅、福原、屋島。そして壇ノ浦。
西日本を中心に平家を追い続け、とにかくやれることは全てやった。
その上で結果がこうだったのだから、もはや致し方ない。

白龍は、主人公と有川譲の2人を元の世界に帰すことにした。



だが、将臣は帰すことができない。
譲にとっては兄である将臣と、ここで永遠に別れることになる・・・。



譲を含め、八葉の体のどこかに張り付いていた宝玉は、
やがて役目を終えて消えていく。



源平の戦いが終わったことで、八葉は八葉でなくなり、
異世界から召喚された主人公たちもこの世界にいる必要がなくなる。
ただ、将臣だけは平家の者に強い恩義があり、
自らの意志で元の世界に帰ることを拒んでいるため、
元の世界に帰れるのは、主人公と譲の2人だけとなった。


別れ際に、仲間たちがあいさつをした。



今の今まで白龍の神子だった主人公は、
この世界の女性の一般的なイメージとは大きく違って
口うるさく、何かと積極的なところがあった。
が、それが逆に仲間たちを引きつけ、戦いへと奮い立たせてきたのかもしれない。



義経やリズヴァーンなど、中には主人公の暮らす世界に興味を持った者もいた。
いずれにせよ、彼らにとって彼女と過ごせた時間は
とても意義深いものであり、新たな誇りとなった。




かくして、主人公と譲は白龍によって元の世界へと帰っていったのだった。





・・・ということで、帰還ルートを一通り見てきたけど、
何というか、ちょっと味気ないかなー・・・、という気がしないでもない。
ノベルゲームだからね。

でも、元々主人公とその友達は、勝手に異世界に誘拐されたようなものだから、
最後に元の世界に帰り、いつもの日常生活が送れると考えれば、
ある意味ハッピーエンドとも言えるか。

このルートの終盤で主人公は笑顔だったし、
元の世界に帰るというのが本来の目的だったわけだから。
彼女の喜ぶ姿が見られたから、これはこれでヨシ! ってことだーね。



次回は、おそらく攻略の最終回となります。
八葉全員が生き残るという、大団円ルートのレポートをする予定です。