ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _049


[2018/10/13] 白龍は身を分けて時空を越え、人として異世界へ

龍神の一体でありながら、人の姿を模して人と接し、人の心を知った白龍。

敵対するのは、平清盛。
そいつがいる壇ノ浦を目指しているうちに、時は春になった。



決戦前夜、白龍の神子である主人公は白龍への想いを整理する。

白龍は、出会った当初から自分のことが好きで、自分もまた白龍のことが好きだ。
しかし、白龍は人間ではない。
話していることもおおよそ人間のものではなく、
五行の力がどうだとか、人の理(ことわり)が何だとか、そういった内容ばかり。
悪気は全くないのはわかっている。
白龍本人は、私は神子の龍だから神子の望むとおりに願いを叶えると言ってくれているけど、
本来、神は人の世には介入できないもの。
今は自分の龍ではあるかもしれないけど、この戦いが終われば彼との関係もきっと終わる。
結局、自分の龍ではなく、この世界を見守る神様なのだ・・・。



しかし、いかに神様とはいえ、別の時空のことまでは知る由もない。
主人公は一度、別の運命で白龍から逆鱗をもらっており、
そのおかげで時を遡り、運命を上書きすることができている。

だが、今目の前にいる白龍は、喉元に逆鱗が付いており、
自分以外の誰かが自分の逆鱗を持っているはずがない。
にも関わらず、なぜその逆鱗を他人が持っているのか?



白龍は首をかしげたが、神子の気持ちを察して、これ以上深くは突っ込まなかった。




翌日、ついに清盛との決戦の時は来た。



この世界におびただしい数の怨霊を生み出す悪しき怨霊・平清盛。
五行の調和を乱す諸悪の根源は、人間はもちろんのこと、
龍神としては尚更許しがたい存在。

額に大きな2本の角を生やした化け物に変身した清盛と
この世界の命運を掛けた最後の戦いが始まった。



そして死闘の末、清盛を討ち倒した。



だがしかし、倒されたはずの清盛は不敵に笑った。
清盛は黒龍の逆鱗を持っており、戦いで生み出された白龍の力が
同じく龍神の一柱である黒龍のそれと呼応し、
黒龍の逆鱗の力を高めたのだという。

すなわち、この戦いによって清盛はパワーアップしてしまった。



黒龍をぞんざいに扱った清盛に、朔は激怒した。
彼女がかつて付き合っていた恋人をこんなふうにされたら、そりゃあ怒る。



清盛は大嵐を発生させ、渦の中に主人公を飲み込んで葬ろうとした。



が、その時だった。
なんと、黒龍の逆鱗自体が清盛の命令に逆らい、清盛を消滅させたのだ!



自分の対である白龍と、自分の元彼女である朔。
2人の存在が黒龍に正気を取り戻させたのだった。


こうして、2体の龍は元の姿に戻り、応龍となって天高く舞い上がっていった。



・・・上のスチル画像、よく見ればすごい構図だな。
龍神様と普通に笑顔で対話しているんだぜ、人間が。
まあ、2人(1人+1体?)は最初から仲良しだったから成り立つことなんだけどね。


白龍は上空に舞い上がり、再び龍神として世界を見守ることにしたが、
自分と一緒にいたいという主人公の強い想いを受け入れ、
龍と人、2つに自分の身を分けた。



神通力を有し、人間の心を捨てた龍としての白龍はこの世界に残る。
一方で、神通力を失い、普通の人間と同等の存在となった人間としての白龍は、
龍のほうの白龍の力によって、主人公と2人で、主人公が生きてきた世界へと旅立った。

これからは、現代――白龍にとっては新天地となるその世界で
彼女と交際し、幸せになることを誓ったのだった。





でも、まだこれで白龍の話は終わっていない!

一度エンディングを見た後で4章の熊野に戻り、
子供から大人の姿になった白龍に、子供か大人、どちらの姿が好きか
と聞かれた時に、子供のほうがよかったと答えた。



そして再び清盛を倒し、話を進めると・・・



「みこ!」という少年の高い声とともに、
人間の白龍は出会った当初そのままの少年の姿で現れた。

くうぅ、ここ泣いたよ・・・

少年に戻っても、白龍は白龍だ。
主人公を大切にしたいという気持ちはいつだって変わらない。

でも、今はもう神ではなく、不思議な力を使うことはできない。
これからは人として、彼女に甘えてみよう・・・
絶対の信頼を寄せてくる小さい白龍を
これからは自分が守っていこうと彼女は誓ったのだった。
自分の大切な、小さい恋人を・・・・・。





白龍、クリア!!

すごくいい話だった!!
このゲームをやり始めてからずっと気になってたんだ、白龍のストーリー。
最初から主人公のことを慕ってくるし、顔も声も可愛い。
まあいきなり本人たちの承諾もなく主人公や友人の有川兄弟を異世界に招いたのはアレだけど、
その責任をしっかり果たし、常に仲間のことを心配し、率先して行動してくれた。

小さくても、途中で大きくなっても、白龍の純真な心は変わらなかった。
大人の白龍は、最初のうちは姿と言動の差にギャップがあったけど、
それは白龍の愛情の裏返し。白龍自身に悪気は全くない。
そもそも人間じゃないんだから、それでいいんだよ!

ああ、大好きだ、白龍!!
私はその性格上、食べ物でおいしいものは最後に取っておくタチだけど、
攻略の一番最後を白龍にしたのは大正解だった!


これで、10人全員の攻略が完了!
したのだけど、このゲームはまだ終わっていないよ。

次回は、このゲームの物語を振り返る意味も込めて
主人公のバッドエンドを再び見てみようと思う。

そしてさらに、誰とも結ばれることなく
主人公たちが元の世界に帰還できるかもしれないので、
そういったストーリー展開があるなら見ておきたいとも思う。