ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _051


[2018/10/23] [最終回]現代大団円ENDレポート+あとがき

このゲームをプレイし始めてから約4ヶ月。
長かったプレイレポートも、今回で最終回となります。

今回は、攻略可能なキャラクター10人全員が幸せになれる大団円ルートのレポートと、
その後は「あとがき」としてこのゲーム全体の感想などを書いています。

とりあえずいつもどおり、「である」調で行くね。



・・・・・

10人全員のエンディングを見届けた後、5章の福原に戻った。
京の世界における時系列は、平安時代末期。
源平合戦の真っ最中であるが、ここで和議の話が出てくる。

源平間で終戦宣言を取り交わそうというのだ。

しかし、何度も時空を越えてきた白龍の神子である主人公は、
その和議が後に反故にされる偽りのものであることを知っている。



和議の話を主人公たち源氏軍に持ちかけたのは、源頼朝の妻であり名代でもある北条政子。



巧みな言い回しで一行を説得し、和議を結ばせようとする政子は、
実際には源氏軍を、この世界ではほぼ勝ち目のない平家軍と戦わせ、
頼朝にとっては目障りな義経を始末することが真の目的だった。

主人公は政子の企みを本人に暴露した。
すると、彼女の全身から禍々しいオーラが立ち上った。
じつはこの世界では政子は人間ではなく、
その正体は、この世に生きとし生ける者のあらゆる魂を喰らう邪神・荼吉尼天(だきにてん)。
生身の人間1人で戦って勝てるような相手ではない。


一方その頃、平家側にも動きがあった。
還内府(かえりないふ)・平重盛として平家の重役を努めていた有川将臣が、
なんと、平家の頭領である清盛を裏切ったのだ。



白龍は、自分の神子の意思に従い、政子に戦争を始めさせないことを固く決意した。



八葉と白龍。そして龍神の神子の2人――朔と主人公。
仲間たちが一同に集い、政子の野望の完全阻止に向けて動き出した。




長きにわたり続いた戦争の終結に、仲間たちの間でも俄然期待が高まる。






秋の京にて。
会場には、後白河法皇と、源頼朝、平清盛が一堂に会していた。
政権を皇族に奉還する儀式として、後白河法皇は頼朝に対し三種の神器の返還を求めた。
頼朝はこれに応じようとするも、三種の神器のうち1つが揃っていない。
これはいったいどういうことなのか・・・?

かねてから犬猿の仲である頼朝と清盛。
三種の神器を揃えなかった頼朝のことを、清盛は天皇に対する忠義が低いと咎め、
この機を狙って、頼朝を殺害することを決意。
手にした黒龍の逆鱗を発動させようとした。



だが、頼朝も黙ってはいない。
政子があの邪悪な力を開放し、荼吉尼天になろうとした。



邪神 vs 最強の怨霊

化け物同士の頂上対決と言わんばかりの構図だが・・・



いかに清盛が強力な怨霊であっても、所詮は借り物の力。
神そのものである政子に勝てるはずもなく、案の定、政子に喰われてしまった。



政子――否、荼吉尼天は、自身の糧となるさらに多くの魂を求めて、
なんと、主人公の生まれ育った世界へと移動してしまった!



さすがにそれはまずい!!
ということで、白龍は特別に仲間全員を別の世界に移動させた。
もちろん、自分自身も含めて。




ここでかなり長いアニメが挿入されたんだけど・・・

なんか全員空を飛んでるし(笑) もはやファンタジーの世界。
主人公と有川兄弟は、これで元の世界に帰れたことになる。



雨の降る中、現代の鎌倉に荼吉尼天はいた。
自衛隊が軍用ヘリを複数出動させ、空を舞う荼吉尼天を追跡していた。
そして、荼吉尼天はとある神社に止まった。



最後の戦いが始まる・・・・・!



でも、強さはこれまで戦ってきた奴と同じで、特に苦戦はしなかった。


荼吉尼天は清盛を食らい、そしてその荼吉尼天を主人公たちが一丸となって倒した。
これにより、京の世界の諸悪の根源だったその2体が滅び、両方の世界に平和が訪れた。



頼朝だけは残ったが、彼は一応生身の人間であり、
実際に悪事を働いていたのは政子だったので、
いずれは改心し、こちらの世界の史実どおり、
あの世界で鎌倉時代と同じような源氏が台頭する新しい時代を築いていくのだろう。

自分たちの知らない世界のはずなのに、なぜか懐かしい・・・
それは京の世界の人々にとって、2つの世界は文明こそ違えども
自然の風景や空気は似ているからそう感じるのだろう。



怨霊の元ともいえる清盛を倒しても、怨霊である敦盛は消えなかった。
理由はよく分からないけど、おそらく自分がこの世界で必要とされており、
何より敦盛自身が本当はこれからもこの世界で誰かの役に立ちたい
と思っているからなのだと思う。いたずらに消え急ぐことはないだろう。



2つの世界が、どうかいつまでも美しくありますように・・・・・
自分たちの世界だけでなく、龍神の神子だった者として、
主人公は、遙かなる時空の向こうにある京の世界の幸福を願ったのだった。









[あとがき]


「遙かなる時空の中で3」無印版、完全クリア!!

ふぅ、長かった。非常に長かった・・・・・。
まさかこれほどボリュームがあったとは思わなかったよ。
わりとコン詰めてプレイしたけど、それで4ヶ月も楽しめたんだから、
いかにこのゲームの中身が濃いかってのが改めてわかる。

女の子、それも現代の女子高生が主人公のノベルゲーム。
けれども、単に学園で男の子たちと恋をするというゲームではなく、
突然目の前に現れた異世界の龍神様(人間の少年の姿だったけど)によって
友達の男の子たちと一緒に異世界に召喚されるという展開。

主人公たちの世界と、日本の平安時代末期のような世界。
常人では行き来することができない2つの世界を、
主人公は白龍に選ばれし神子として移動する。
タイムスリップというわけではなく、2つの世界の間で時は繋がっている。
むしろタイムリープに近い。わかりやすく言えば64ゼルダと似たようなものか。
(この説明、時オカやムジュラの未プレイ者にはかえって分かりづらい??)

攻略可能なキャラの数は、全部で10人。
そのうちの8人が「八葉」の男たちで、主人公の友達である有川将臣・譲の兄弟もそのうちの2人。
残り2人は、黒龍の神子である朔ちゃんと、神そのものである白龍。

なまじ人数が多いからといって彼ら一人一人のストーリーがおざなりにされているわけではなく、
程度の差こそあれ、全員とも濃厚なシナリオだった。


話せばすごく長くなってしまうので、
この前、新たに「遙かなる時空の中で3好きさんに100の質問」に答えておいた。
あとはそっちのほうを参照してほしい。


とりあえず、完全クリアした記念に、いくつかの画像をアップしておくわね。


このゲームに数多くのアイテムが登場するけど、そのうちの14種類は、主人公が所持できる。
アイテムコンプした「持ち物情報」の一覧画像。



ただし、一部のアイテムは期間限定で、特定のアイテムと同時に所持できなかったりするので、
実際のゲーム中では14個全てを持つことはできない。
なので、一部はアイテム画像を合成している。


このゲームの攻略キャラの一人である有川将臣。
彼は、主人公の幼なじみであり、京の世界でも還内府(かえりないふ)という重要なポジションにあるためか、
彼のシナリオはエンディングまで特殊で豪華だった。

そんな彼も、戦闘を繰り返してほぼ最強まで育てたよ。



もっとも、仲間たちとの絆はコンプできなかったけど、まあ問題はない。


セーブデータの画面が、これまた凝ってるんだわ。



このゲームでは、セーブ画面の左側に
ハッピーエンドを迎えたキャラの顔が小さく表示される。
もちろん、攻略したキャラの数が増えるほど表示される顔の数は増えていき、
最終的には、大団円エンドを迎えることで
一番左下に主人公の笑顔が大きく表示されるのだ!


白龍の神子。あなた、本当に強い人だわ!
剣の腕は立つし、精神的にも相当タフ。
いくら白龍の逆鱗を使って何度でも歴史を塗り替えられるとはいえ、
そのたびに仲間たちに話しかけ、説得しなければならない。
また、自分自身が戦いで身を危険に晒し、敵からは常に命を狙われている。
自分は知ってるが、時空を越えるがゆえに
他人は決して知ることのできないその苦労は半端ではない。

普通の人だったら発狂するわ! いや本当に。

彼女の場合、意中の男性と恋をするというよりも
彼を「幸せにする」と言ったほうが正しいかもしれない。
仲間を放っておくことができない、前向きで積極的な性格。
お姫様を守るのではなく、お姫様「が」守る。
彼女は、まさに「博愛」の存在そのものだね。・・・と、私は思う。


このゲームと出会えてよかった!
きっと、いや間違いなく、私の人生は変わったよ。
このゲームをプレイし始めてから、旅先でお寺や神社、昔の史跡などを見ると
なんか霊的なものというか・・・、もしもあの時、誰それがこういうことをしていたら
歴史の運命が変わっていただろうな・・・
とか、そんなことを考えるようになった。

「運命の上書き」ってヤツ? 「歴史の修正力」ともいうけどね。
基本的に、歴史に「もしも」は禁句なんだけど、妄想すると意外と楽しい。
そこは人によって解釈が違うけど、人間だから違って当然のこと。これでいいのだ。


あ、そうそう。
クリアした記念にこのゲームの資料集のページを作ったので、
もしよかったら見てほしいかな。
スチル画像や、「ささやき」ボイス集がダウンロードできる。よろしく。



というわけで・・・

プレイステーション2版「遙かなる時空の中で3」のプレイレポートはこれにて終了します。
長くなりましたが、最後の最後まで御覧いただき、誠にありがとうございました。