ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _046


[2018/10/06] 怨霊にも幸せになる権利はある。

怨霊は、この世界では人々に無差別に襲いかかる、モンスターのような存在。
しかし中には自律意思を持って行動する怨霊もいる。
ただ、その多くは心を悪に支配され、
やはり一般的な怨霊と変わらず人々を危険な目に遭わせている。
平家の名だたる武将の多くがそうだった。

だが、同じ平家の出でありながらも、敦盛の場合は違った。




一度は怨霊・水虎と化した敦盛と戦い、消滅させる選択を取った主人公だが、
これでは他の悪しき怨霊たちが消えることはなく、本当の解決にはならない。

諸悪の根源は、平清盛。
敦盛にとっては伯父にあたるこの人物は今、
少年の姿をした怨霊となって大量の怨霊を作り出している。

そいつがいる厳島神社の舞台に行って、その邪悪な野望を止めなければならない。



そして、清盛と対面。
彼は、この世界の神の一体である黒龍の逆鱗を悪用し、怨霊を作り出していた。



敦盛は、自分の伯父である清盛と話し合いで解決しようとしたが、
相手は敦盛のことを「けだもの」と呼び、平家一門の裏切り者と評した。

さらに、清盛が放つ闇の霊力により五行の力に乱れが生じ、
なんと、敦盛は獣のようなうなり声をあげ、主人公の首を締め上げた!



このままでは神子が殺される!!
と、仲間たちが正気を失った敦盛から彼女を救い出し、
再び水虎の姿になった敦盛を倒し浄化することを決意した。



戦闘終了後、敦盛は正気を取り戻した。
だが、自身の限界を超えて水虎の力を使い果たした敦盛は、
自分が消滅する前にせめて清盛も・・・ と、
清盛に光の波動を浴びせかけ、あと一歩で消滅させることのできる状態に持ち込んだ。



そして、主人公は白龍の神子として敦盛と清盛を一度に浄化した。
後に残されたのは、敦盛が愛用していた青葉の笛だけ・・・。




・・・なのだが、じつはこれもストーリーの途中に出てくる選択肢によって
敦盛を浄化することができる。
このパターンだと、清盛と戦うことなく清盛も一緒に浄化できるので、
敦盛にとっても、この世界にとってもハッピーエンドになる。

・・・・・ような気が個人的にはする。
が、ゲーム的にはこのエンディングは正規ではないらしい。


清盛と対面する場面まで戻って、今度は敦盛のことを信じ、
敦盛を浄化させない方向で行く。

すると、敦盛が自分の思うように動いてくれないことに清盛は怒り、
水虎よりも遥かに醜悪な姿になって襲いかかってきた。
敦盛ルートのラスボスは平清盛。



辛くもこれを倒したが、清盛は最期の力で嵐を巻き起こし、
この世界の全てを渦に飲み込もうとした!



消滅してなお呪詛の力を発動させる。
闇に囚われた伯父を救えるのは自分しかいない・・・と、
敦盛は、発生した竜巻の中へと入っていった。




敦盛は、もう帰って来ない・・・
そう思われたが、数日後、敦盛は無事に主人公のもとへ戻ってきた。

通常の人間ではまず死んでしまうであろうあの竜巻。
その中に入っても無事だったのは、自身が頑強な肉体を誇る怨霊だったからか。
ともかく、清盛の残留思念は完全に消滅したようだった。

ほぼ全ての怨霊が消え去り、世界に平和が戻った。
ただ一人を除いて。

やろうと思えば神の力を行使してできたのかもしれないが・・・
白龍は、敦盛を怨霊から人間に戻そうとはしなかった。
敦盛は、これからも怨霊のままなのだ。

ただ、彼の心に大きな変化があった。
自分が八葉の一人であり、出会った当初から自分のことを気にかけ、
幸せになってほしいと願ってくれた主人公のことを
とても好きになっていたのだ。



愛するという気持ちは、人間でも怨霊でも変わらない。

身も心もあらゆる鎖でみずからを縛っていた敦盛。
主人公は、そんな彼の鎖を心の芯まで解き放ち、
強く優しく抱きしめて、幸せにしたのだった。



平敦盛、クリア!

ふぅ、長かった・・・。
思えば敦盛は人外の存在だからねぇ。そりゃあストーリーも特殊になるわけだわ。
(まあ人外なのは白龍もそうだけど。)

でも、わりと敦盛のストーリーは理解しやすかった。
怨霊は不老の存在ではあるが決して不死ではない。
それゆえ突然消滅することを恐れる。

経正と兄弟の別れのシーンは特に印象的だった。
兄弟揃ってあんなに優しいのに、2人とも怨霊なんだ・・・。
そうなると、一概に怨霊を悪と決めつけることはできないね。

暗い話の多い敦盛のストーリーだったけど、
これでも最後までモチベを保てたのは、案外敦盛自身のおかげだったりする。
だって、敦盛くん、かわいいんだもの!
特に、泣いた時と笑ってくれた時の表情がたまらない!
肌が白く、髪型がパッツンなのも個人的には好み。

ストーリー中、何度か消滅させてしまったけど、
それはそれで敦盛が望んだことだから良かったのかもしれない。
怨霊として生きながらえ、最後の最後まで話を進めた場合でも、
敦盛はすでに主人公という心の伴侶を手に入れているので問題なし。
幸せになってくれて、本当によかったよ。



これでクリアしたのは10人中9人。
次は、最後の攻略キャラになる。白龍。
神子の思念に応じて、人の姿を取った神子の龍。
仮にも神様である白龍のストーリーは、いったいどんなものになるのか?

白龍は主人公と最初から仲が良いから、期待はできそう。これは楽しみだ!
次回に続く。