ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _044


[2018/10/01] 敦盛は怨霊となって神子の窮地を救う

敦盛の秘密を知り、再び福原へと戻ってきた主人公。

怨霊は、そのほとんどはこの世界の人間にとっては倒すべき敵であるが、
中には自分の意思を持ち、悲しみを背負って怨霊となった者もいる。
その1人が、敦盛・・・



怨霊である自分が同行すると迷惑になるのではないかと自分を責める敦盛を、
彼女は優しく窘めた。

すると、敦盛は特技「横笛」を習得した。



彼が持つ横笛――青葉の笛。
笛は、彼がまだ人間だった頃、他人から教わった。



その人とは、敦盛の兄であり、彼と同じく今は怨霊となった経正。
自分を理解してくれる数少ない人物。

笛の話をしていると、遠くから琵琶を弾く音が聞こえてきた。
その音色を聞いて、敦盛は涙を流す・・・。



そして、横笛を取り出し、琵琶の演奏とセッションするように笛を吹いたのだった。




紅葉深まる晩秋、一行は平惟盛の野望を止めるため、
石川県の倶利伽羅へとやってきた。

この地域でも、京や鎌倉と同様、やはり怨霊が出没する。
その原因となっている呪いの人形が置かれているのは、
倶利伽羅峠に猿ヶ馬場、地獄谷、葵塚の4ヶ所。

この中で葵塚には悲しい歴史があった。

木曽義仲――源義仲ともいう頼朝のいとこにあたるこの武将は、
倶利伽羅の合戦で平家を破り、京に入るも
後白河法皇と対立したために逆賊とされ、宇治川で義経に敗れた。
その戦いの途中、葵御前という女武者が義仲をかばって死亡。
葵塚は彼女を祀った墓であるという。

それだけに、死者の匂いに敏感な怨霊にとっては快適な住処となり、
より一層呪詛の力が強まるのだ。



全ての呪いの人形を破壊すると、謎の洞窟への入口が開き、
そこに人形を設置した張本人である惟盛が現れた。
死者の魂を踏みにじり、その意思を無視してことごとく怨霊を作り続ける惟盛。
その所業を腹に据えかねた義経は、怒りをあらわにした。



しかしそれでも惟盛は悪びれないどころか、
「死者は再利用しなければもったいない」と言い出した。
つまり、怨霊はただの道具。かつての人間として見ていない。

一行は惟盛を討った。

みずからも怨霊である惟盛を主人公は封印しようとするが、相手の抵抗が強い。



なんと、惟盛は最期の力で洞窟に呪いをかけ、水であふれさせようとしたのだ!



さらには、主人公の足が強力な金具に固定され、自力では外せなくなった!
このままでは、彼女は溺れ死んでしまう・・・!!

すると、ここで敦盛は・・・



なんと、水虎に変身し、怨霊の怪力をもって主人公の足枷を引きちぎり、
彼女を抱えて洞窟から無事脱出したのだった。




やがて洞窟の呪いが解け、水が引くと、
敦盛は、醜い怨霊の姿を晒してしまった自分のことを
ただの恨みにまみれた穢れた者と評し、卑下したが、
主人公は、敦盛は怨霊でありながら自分を助け、命を守ってくれた。
だから、怨霊であることは決して悪いことではない。
むしろ意味のあることだ、と諭した。




かつては敵だった水虎が味方となって一行の危機を救う・・・
奇妙な感覚ではあるけど、怨霊はその全てが敵というわけではない。
敦盛は、果たして兄である経正に会うことができるのだろうか?
そして、怨霊の源を断った時、敦盛はどうなるのか・・・?

次回に続く。