ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _043


[2018/09/28] 敦盛は怨霊ながら苦悩と秘密を抱える

平敦盛の攻略がスタートした。
9人目。攻略可能キャラは全部で10人なので、ラスト2。

口数が少なく、性格も暗いほうだけど、本当はとても優しい。
そんな彼を、白龍の神子は幸せにすることはできるのだろうか・・・?
敦盛のストーリーが始まった。


神子である主人公と彼女の率いる八葉が属するグループは、
源平合戦が続くこの世界において源氏側に属する。
対する敦盛は、元々は平家のもの。
よって、本来であれば敵なのだが、
敦盛は自分が八葉に選ばれたことを機に平家へのこだわりを捨て、
平家に敵対することを決意した。

敦盛の八葉としてのポジションは、地の玄武。
陰陽師である景時は、地の玄武は代々、
京の気を探る時に龍神の神子の力を借りたという。



敦盛は時々、主人公にすがるようなしぐさを見せる。
上目遣いで自分を見てくる彼に、彼女は「手を出してください」と語りかける。

ペットみたいでかわいいっ!!



と言いたいところだが、
じつは敦盛には他の仲間たちにはない重大な秘密があった。
それは、自身がすでにこの世のものではないということ。

彼は見た目こそ人間だが、その実体は怨霊なのだ。
その姿は、本人にとっておぞましいものであり、
不意に怨霊と化すのを防ぐべく、
魔力のこもった特殊な腕輪を常に両腕にはめているという。



怨霊としての気が増幅しかけ、苦しんでいる敦盛に、
主人公は再び手を差し伸べ、神子として清らかな気を送った。
すると、苦しみは消え、その場は事なきを得たのだった。



敦盛の悩み――
自分だけが平家の者であって、怨霊でもある。
さりとて積極的に何かを話すのもあまり得意ではない。
得意なのは、横笛を吹くことくらい。
そんな自分が、果たして神子の役に立てるのだろうか・・・


桐の葉も 踏み分けがたく なりにけり 必ず人を 待つとなけれど



秋の福原で、リズヴァーンはこう短歌を詠んだ。
季節は秋になり、桐をはじめ落ち葉が増え、道は落ち葉に隠れていく。
ただでさえ目立たない敦盛が、時間とともにその存在を忘れ去られていく・・・
本当は誰かを待っているはずなのに。

1枚の手紙が置いてあった。
どうやら敦盛が書いたもので、主人公に話しておきたいことがあるから
自分に会いに来てほしい、という内容だった。



紅葉の美しい福原の森の中、敦盛は彼女にたずねた。
もし自分の目の前に怨霊がいたらどうするか? と。



本来ならば怨霊は敵であり、封印しなければならない存在である。
しかし、敦盛もまた怨霊だ。
卑しくも怨霊である彼を前にして、倒すべき存在だと答えることは、はばかられる・・・。



これまでに出会った平家の敵将たちがそうだったように
怨霊は、全員が生前の記憶を失ったわけではない。
中には平経正のように、怨霊でありながら良心を持っている者もいる。
彼もまた自分が怨霊であることに対して深い悲しみを背負って生きているのではないか・・・?

敦盛も同様に、人間だったことがあるなら、悲しいと感じる心があるはずだ
と、敦盛に説いたのだった。

彼女のこの言葉を聞いて、敦盛は彼女を信じ、さらなる秘密を打ち明けた。
自分が人の姿を保っているのは、鎖の付いた腕輪だけでなく、
勾玉も身につけているからであると。
その勾玉とは、三種の神器のひとつ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のこと。
しかし、勾玉は壊れており、今持っているのはそのかけらのみ。
それでも、怨霊になるのを抑えるには十分な力を有しているという。


敦盛の秘密を聞いた主人公は、
勾玉を完全な形にできないかと考え、時空を遡ることにした。


遡った先は、昨年の冬の宇治川。

源義経とともに平家の陣を攻め、敵将の1人にして怨霊である平惟盛を撃退した。
すると、惟盛は去り際に石を落としていった。
奇妙な形をした石・・・ 勾玉。



それも、八尺瓊勾玉の欠片だった。



譲は勾玉を見て、敵が持っていたものだから
放置しておいたほうがいいのではないかと言うが、
主人公は敦盛のことが気になっており、彼を救うべく、勾玉を持っておくと決めた。

景時は、勾玉を落とした惟盛のことをこう評した。
彼は生前は桜梅の少将と言われた雅び人であり、歌と自然をこよなく愛していた。
しかし死後、怨霊になって復活してからというもの、
まるで人が変わったかのように心が狂い、破壊を楽しむようになってしまった、と。

そういう経緯があるので、主人公が持っておきたいのなら念のために
と、景時は陰陽術を使って勾玉に宿った穢れを払ってくれた。


時は進んで春の夜、
三草山では平家との戦いの途中、川辺で巨大な怨霊を見かけたという報告が上がった。



その怨霊とは、頭に大きな2本の角を生やした水虎(すいこ)。



繰り返す運命の中で一度は戦ったことがある、強力な怨霊だ。
しかしこの怨霊は、主人公が勾玉を高くかざすと
たちまち力を失い、なんと敦盛になったのだった。

つまり、水虎は敦盛だったのだ。

未来の敦盛から勾玉の情報を聞き出し、
今度は過去に戻って敦盛の制御装置とも言える(・・・言い方は悪いかもしれないけど・・・)
勾玉を手に入れた主人公。

そんなことなど知る由もない今の敦盛だったが、
自分を人の姿に戻してくれた主人公に感謝してくれた。





・・・と、今回の攻略はここまで。
中の人は段取りに結構苦労したりしたけどね・・・
なんとかここまでの敦盛の絆の関はすべてクリアできた。



敦盛は怨霊であるためか、ストーリーが特殊なようだ。
わりと暗い話になりそうだが、問題はないだろう。
だって、敦盛が時々甘えるようなしぐさを見せるから。これがとても可愛らしい。


神子ちゃん、敦盛くんの頭を撫でて、抱きしめてあげて。
(という個人的な願い)

次回に続く。