ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _036


[2018/09/10] 鶏が先か、卵が先か。腕輪が導く運命

自分を追うなと言い残して姿を消したリズヴァーン。
しかし、白龍の神子である主人公は、大切な仲間を失うことができない。

彼女は彼の行方を追って福原から倶利伽羅、
さらには西国の屋島、果ては壇ノ浦に至るまで仲間たちと共に移動してきた。



つい先日くらいまで平家が陣取っていた壇ノ浦には、
もはや武士はおろか、知盛や忠度といった武将の姿さえなかった。

そして閑散としたその港では、二位ノ尼が主人公のことを待っていた。
敵方の兵の妻ではあるが、平家軍がここにいない現在となってはもはや敵ではない。



彼女は口を開いた。

この地で源平双方の戦いが起きていた時、忽然と鬼の一族の男が姿を現し、
平家の総大将であり少年の姿をした怨霊である平清盛に一騎打ちを挑んだ。
激しい戦いの末、2人は相打ちとなり、清盛は消滅。
対する鬼の男は海に沈んだという。

男が果てる時に、ひとつの壊れた腕輪が遺された。



主人公の預かり知らぬところで平家は滅び、気がつけば怨霊も姿を消していた。
戦いが終わった今、彼女は神子としてこの世界に存在する意味を失う。
なすべきことをなして、元の世界に帰る時が来たのかもしれない。
白龍もじきに力を取り戻し、遠からず天へと舞い戻っていくだろう。

・・・と、彼女がそう思った直後のことだった。
なんと、手にした壊れた腕輪が反応し、甲高い音を発したのだ!

これは何かある!
やっぱりリズヴァーンを放っておくわけにはいかない!
と、彼女は再び時空を遡り、彼の向かう先を慎重に見極めることにした。




本人に会っても核心に迫る質問をすると「答えられない」の一点張りに終わり、
追いかけようとしても「追ってはいけない」と言われ、
よしんば追いついたところで鬼の特殊能力である瞬間移動によって逃げられてしまう。

だが、今回は壊れた腕輪を未来から持ち帰っている。
その腕輪が、以前リズヴァーンを見失った場所で音を発している。



もしもこれが本当にリズヴァーンの持ち物であれば、いずれは彼に・・・・・

多くの不安とわずかな期待を胸に、
主人公は深夜の森の中をひとり駆け抜けていく。

すると辿り着いたのは、誰も訪れたことのないような山深い集落だった。
一見のどかな集落だが、ここも例外ではなく怨霊に襲われていた。
怨霊の群れにより、焼き討ちにされる集落。



逃げ惑う人々。
しかし不思議なことに、集落の人たちは皆一様に金髪碧眼だった。
つまり、ここは鬼の一族の集落・・・。

迫る火の手から逃げるようにして、1人の鬼の少年が主人公のもとへ駆け寄ってきた。



顔には火傷を負い、涙を流す少年。
そんな少年を、彼女は優しく抱きしめた。

この時、少年は彼女が持つ白龍の逆鱗に興味を示し、ちょっと触れてみた。
すると、どういうわけか逆鱗は白い光を発し・・・
気がつけば逆鱗がなくなっていた。
そして、少年の姿は消え、背後にはリズヴァーンがいたのだった。

一連の様子を知っているらしいリズヴァーンは彼女に言った。
時空を越える力を持ってしても上書きできない運命もあるのだ、と。



いったい、どういうこと!?



逆鱗がないため、章の選択はできず、そのまま次の章に進んだ。



冬の屋島。
この時点では、主人公は仲間たちと一緒に平家軍と戦っている。
だが、リズヴァーンをどうしても追いたい彼女は、
義経の制止を振り切ってリズヴァーンを1人で探しに行こうとする。



逆鱗は、もはや無い。後戻りはできないとわかっていながら・・・



さすがの無茶な行動に、源氏軍の責任者でもある義経は怒った。
いい加減にしろ、お前はリズヴァーンから何を学んだのだ、と。



共通の剣の師匠であるリズヴァーンを気にかけているのは義経も同じ。
だからこそ、戦場ではまず第一に生き残ることを考えるべきだという彼の教えを大切にしたい。
仲間がいたずらに命を落とすことを、情に厚い義経は許せないのだ。

神出鬼没のリズヴァーン。
彼の圧倒的な戦術の前には、
地面に並べ立てて矢を防ぐ掻楯(かいだて)も
野戦で敵の突進を防ぐために設ける柵である逆茂木(さかもぎ)も
全く役に立たない。

屋島での一連のイベントで、リズヴァーンは特技「必殺」を最高レベルまで習得できるようになった。




リズヴァーンが敵の裏を何度もかけるのは、
主人公が未来を知って過去に敵軍の動きを欺くのと同じ。
つまり、リズヴァーンも主人公と同様、白龍の逆鱗を持っている・・・・・



「上書く」って日本語はどうかとも思うけど、それはまあいいとして
相手もこちらの行動を読んでいるとなれば、
将臣の時みたいに攻略上は手ごわい相手となりそうだ。



それにしてもリズヴァーンのシナリオは本当に重い・・・。

次回に続く。