ゲームプレイの記録_遙かなる時空の中で3 _033


[2018/09/02] 頼朝は敵と悟り、義経の心に変化が

源頼朝はこの世界の最高権力者のひとりであるらしく、
彼に逆らうことは死を意味する。
特に、弟である義経に対しては容赦がない。

一度未来で義経が頼朝の許可なく後白河法皇から官位を授かったことで
頼朝の怒りに触れ、処刑されたことを知った主人公は、
再び過去に戻り、義経に今回の官位は受けないよう必死に説得した。
その対応に最初は疑問を感じた仲間たちも
彼女の真剣な表情を見て、共に説得しようとする。



当然、義経はこれに対して怒りをあらわにするが、
剣の師匠であるリズヴァーンまでもが官位の授与に反対した。



>狡兎死して走狗烹らる

>うさぎが死ぬと、猟犬も不要になり煮て食われる。
>敵国が滅びたあとは、軍事に尽くした功臣も不要とされて殺される。
 (※参考資料:「史記」越王勾践世家)

すなわち、源平合戦が終われば、頼朝の飼い犬に等しい義経は
飼い主である頼朝に用済みとして処刑されてしまう・・・。

いかに頼朝への忠義が厚い義経とはいえ、
自分の命がかかっていると知って、説得に応じざるを得なかった。



案の定、頼朝には官位授与の打診が義経にあったことを知られていたが、
あの時に官位を授与しなかったことで義経は命拾いをした。



頼朝にとって、義経はただのおもちゃに過ぎない。
京に住む貴族たちも敵扱いするほどの冷徹な人間だ。
こんな危険な奴に、白龍の神子である証など見せる必要はない!


こうして、季節は冬になり・・・



平家軍は雪深い屋島に陣を構えていた。
義経は、騎乗戦と刀による白兵戦は得意だが、弓矢を使った攻撃は苦手らしい。
弓といえば、主人公の後輩である譲が得意。あと、火矢を扱える弁慶も。



人間、得手不得手はある。
だが、それを理解し、お互いの弱点を補い合って敵を攻めることが
やがて戦いを勝利へと導く。





総門では平忠度が戦いを挑んできたが、
士気を高め、勢いづいた源氏軍にとっては恐るるに足らず。
本人が怨霊であろうとなかろうと敵である以上関係ない。





仲間たちの見事な「コンビネーション」が功を奏した。
・・・と、主人公は戦いに勝った嬉しさのあまり
ついうっかりカタカナ語を言ってしまったものだから、
この世界の人間である義経は「?」の表情に。



「チームワーク」も横文字だから通じないし・・・
息がピッタリ合っていた、ということで納得してくれた。




頼朝への申し開きから屋島での戦いに至るまでの間に、義経の心に大きな変化があった。

自分はこれまで兄上である頼朝のために力を尽くしてきたつもりだったが、
当の頼朝にとってはそんなことなどどうでもよく、
むしろ邪魔者扱いするほどだと悟ったこと。
そして、平家との戦いを重ねていくうちに主人公のことが好きになったこと。



つまり自分は将来、この戦いが終わればこの世界では必要とされなくなる可能性がある。
そうなった場合、これからこの世界で生きていくのは厳しくなる。
それに、自分の知らないことを、自分の好きな主人公はたくさん知っている。
できることならば・・・、もし人生がやりなおせるならば、
主人公の生まれ育った世界に俺も行きたい・・・・・!



そう思い始めたのだった。
彼女と一緒なら、きっと幸せになれる・・・と。

源氏の将である義経は、果たして頼朝ら源氏のさらなる権力者の目をかいくぐり、
無事にこの戦いを終わらせることができるのだろうか?
そして、彼はその後、心から幸せになることはできるのだろうか?

次回に続く。