京都駅からJR１本、新幹線を乗り継いで全体で3時間半･･･
福岡県北九州市の小倉駅に到着！
(ただし、小倉の読み方は「おぐら」ではなく「こくら」ですよ。念のため。。)



1日目は、鉄道で移動した先の現地のレンタカー屋さんで
コンパクトカーのヤリスを借りました。AT、白。

通常、このコーナーでは車のナンバープレートを隠していますが、
今回は普段行くことのない遠い場所で借りた車なのでそのまま掲載します。
「筑豊」ナンバー。



大きさが手頃で燃費も良い。

ちなみに先に書いておきますが･･･
この日はこの車で161kmの道のりを走り、
レンタカー屋の近くのガソリンスタンドで8.48リットルのガソリンを入れました。
よって、燃費は (161 ÷ 8.48 ＝) 約19.0km/L になりました。低燃費！

車で玄界灘沿いをしばらく走り、向かったのは、道の駅むなかた。



ここには変わった自動販売機がありました。その名も「ど冷えもんNEO」

まるで「ドラえもん」みたいな名前のこの自販機で
地の食材を使ったと思われる冷凍食品やアイスキャンデーが、結構いい値段で売られていました。
高いから買わなかったけど･･･。



道の駅むなかたを離れ、車ですぐの所に宗像大社がありました。
結構大きな神社で、参拝者も多く賑わっていました。







正面の本殿だけでなく、傍に目を移すときれいな緑色の池が。



また、この時は菊祭りをやっていて、
園芸の出品者が競って自分たちの菊を展示していました。





さらに、神社から歩いてすぐの所には「海の道むなかた館」がありました。



ここでは、邪馬台国は九州に存在したという説に則り、
北九州の考古学に関する資料が展示されていました。
三角縁神獣鏡は、その中でも特に有名なもの。

ここまで一般道だけで頑張り、引き続き一般道だけで次の目的地へ。
いよいよ今回のメインディッシュ、博多へやって来ました！

福岡市博多区は都会であり観光地でもあるため、駐車場探しには苦労しましたが･･･

博多の大きな神社のひとつ、櫛田神社に参拝。





さすが有名な神社。境内はもう大賑わい！！



ここで、私は博多織の厄除守を買いました。来年のお守りにしようかな･･･？

この櫛田神社は、本殿以外にも見どころがあります。
櫛田の銀杏(ぎなん)とか、



博多祇園山笠。

私のような京都人にとって、
祇園といえば京都のそれを思い浮かべ、祇園祭や山鉾がおなじみなのですが、
祇園の名はここ福岡の博多にもあるようです。

色鮮やかで豪華！



酒樽も、京都の伏見など近畿地方では見かけない酒造会社のものがありました。
月桂冠や菊正宗、松竹梅(宝酒造)はよく知っていますが、
福徳長とかは知らない･･･。九州の酒造メーカー？



博多のアーケード街に入ると、博多弁の垂れ幕が。
「好かーん」　イラストを見る限り、「好き」なのか「嫌い」なのか、どっちだ？？



そして、本場で念願の博多ラーメンを食べました。
豚骨ラーメン。麺は少し硬い。アツアツ！　幸せだあ！！

帰り道がちょっと混んできてレンタカーの返却時間が近づいてきたので、
やむなく高速道路を利用して、小倉ではなく今度は門司港の営業所に向かいました。

で、かくかくしかじか･････

と、ドライブを大満喫した後は、これまた行ってみたかった門司港レトロ。
レトロな町並みに合わせてか、門司港駅もレトロな感じ。
ここのライトアップが素晴らしかった！



駅の近くにある洋館(名前は忘れた･･･。)も、ライトアップがきれい！



夜の関門橋は、橋のワイヤーを吊り上げる部分が光っていました。
ただこの時、うまく撮影することができず、ピンぼけしてしまったのが残念。。



公園の街路樹にはLED電球が仕込まれており、
夜のとばりの中でも木の下から見上げれば白く輝いていました。



本当はこの日の夜、とある名物メニューを食べる予定だったのですが、
ディナータイムということもあってか、どの店も行列ができており、
結局コンビニ弁当で済ませました。

そのかわり、関門海峡往来マップをゲットしたので、
それを片手に翌日の昼間にじっくり関門海峡とその周辺をぶらり旅することにしました。



その後、とあるビジネスホテルにチェックイン。
酒を飲んで大浴場にも入り、福岡や山口のローカル放送も見て楽しみながら、
早めに寝て気持ちよく疲れを取ったのでした。

翌朝。

このホテルは朝食バイキングがありましたが、その内容が素晴らしすぎ！！
福岡のご当地グルメである、焼きカレーや水炊きのほか、ふぐの唐揚げまであった！



遠い旅先で見る早朝の風景。これも宿泊旅行ならではの大きな楽しみ。



さて、この日最初に向かったのは、九州鉄道記念館。



クリーム色と赤色を組み合わせた、いわゆる「国鉄色」の車両がお出迎え。



昭和初期の弁当売りは、こんな感じだった･･･？



実際に中に入って座れる車両もありました。



博物館の中にはガチャもありましたが、その内容はものの見事に鉄道だらけ！



資料室では、インターネットのような感覚で鉄道の情報を調べられたり。



駅弁は、列車旅の醍醐味。



これも鉄道の歴史を語るに欠かせない、硬券切符と改札パンチ。



汽車は石炭で走っていたので、石炭のかたまりもさかんに作られていたとか。



九州が日本に誇る鉄道の代表「つばめ」
汽車から特急列車、新幹線へ。車両は変われどその名は変わらず。







江戸時代には、すでに日本にも鉄道が存在した･･･？



鉄道のジオラマがよく出来ていた！



一部の展示車両は、運転席まで乗り込むことができたので
座ってレバーを操作してみました。



そんなこんなしていると、突然アナウンスが。
なんと、特急列車として昔使われていた列車に乗って
短い距離だけど動かしてくれるイベントが始まるとのこと。

それは体験しなきゃ損！　ってことでさっそく乗り込みましたよ。

結果は、ゆっくりと前進とバック、1往復するだけのものでした。無料。



ちなみに、特急「月光」の向こうに見える、赤いドアの電車は
JR九州では現役で活躍している電車のようです。



そうそう、前日の夜から泊まったホテルでは、
大浴場の少し奥のほうに小さなバルコニーがあって、
そこで早朝、高みから関門海峡の様子をちょっと録画してみました。
もしよろしければ御覧くださいな。

九州鉄道記念館に続いて向かったのは、NTT西日本が運営する門司電気通信レトロ館。



私たちが普段見ていると思われる公衆電話は、
下の写真の左側にある緑色の四角いやつだと思いますが･･･ 合ってる？



今となってはスマホなどで個人が全国どこからでも電話をかけられ、
インターネットさえも自由にできるようになりましたが、
その昔、電話がなかった時代には、いったいどうやって遠くにいる人と
コミュニケーションを取っていたのでしょうか？

そのルーツは、平安時代の「のろし(狼煙)」にあった。



電話機の原型は、アメリカが発祥。
アレクサンダー・グラハム・ベルという人物が世界で初めて電話を発明し、
いわゆる「ベルが鳴る」の「ベル」も、彼の名前にちなんで一般名詞化したそうです。



程なくして日本でも電話機が導入されました。
明治維新の開国からそれほど年月が経っていないということもあって
欧米の文化を取り入れるのには積極的だったのでしょう。



電話機といえば、この形！　ピンク電話も名前くらいは聞いたことがあるはず。。



携帯電話は1980年代になってようやく普及し始めるかどうかというところで、
当時は大型で、携帯するにしてはかなり重かったようです。



オシャレな電話ボックス！
しかし、電話機に書かれているのは「自『働』電話」で、「自動」じゃなかった。



いったん門司港を離れ、次はどこ行こうかなー･･･と考えながら
海沿いの道を歩いていると「甲宗八幡神社」を発見。



秋、七五三の時期。
この神社は、源平合戦にゆかりがあるんだとか。



空は曇ってきましたが、あきらめずに海沿いの遊歩道を歩いていると
だんだんと関門橋が近づいてきて･･･



ついには真下から見上げるまでに接近しました！



さらに少し歩いたところに、和布刈神社(めかり神社)がありました。
すすきの穂が海風に揺れる、静かな佇まい。



ただ、源平合戦の名残か、境内の裏手には砲台の跡が残されていました。



当初は、ここを歩いて海底から壇ノ浦に渡る予定でしたが、
門司港レトロでやり残していることがあり、さらに面白いものを見つけたので
人道を通るのはあきらめました。



来た道を振り返れば、子ども用の大きなタコの滑り台と、使い古された車両と、関門橋。
何気に凄い組み合わせである。



で、その面白いものというのは･･･ 門司港レトロ観光列車「潮風号」
ブルートレインに勝るとも劣らぬ青い列車。



ディーゼルで動く、トロッコ列車。客席もレトロ。



トンネルに入ると、天井が淡く青く輝く！！



トンネルを抜けると、天井はこんな感じに。
短い時間ながらも、不思議な体験ができました。

門司港レトロ観光列車「潮風号」は、終点までは行かず、
途中の「出光美術館」駅で降りました。



ガソリンスタンドとしては今やアポロステーションに変わり、
「出光」の漢字はすっかり見かけなくなりましたが、ここでは健在。



門司港レトロ地区に戻って、最も目立つ展望タワーに登りました。大人300円。



お金を取るだけあって、関門橋と関門海峡、そして北九州の町並みを一望でき、



壇之浦や



巌流島も見渡せるほど。



と、ここにも前日の宗像の「ど冷えもんNEO」に続いて、変わった自販機がありました。
こちらは、ホットとコールド、両方の焼き芋専門の自販機だった様子。



バナナの叩き売り。門司港レトロの名物であるらしい。



展望タワーと赤レンガの建物。新旧の融合、ここに極まれり！



とにかく門司港は屋台が多く、ものすごい数の人で賑わっていました。
昨夜は惜しくも見逃したアレを、今度こそは食べようと、
なんとか行列のあまりできていないお店を発見。

ここ！



･･･ではなく、「ドルチェ」でした。
ここで、焼きカレーをいただきました。
アツアツで凄く美味かった！　何というか、カレーライスとピザが合体したような感じ？



船に乗って、旅の舞台は九州から本州へ。

門司港を発った連絡船は、一路山口県下関市へ。
大型商業施設である唐戸市場とカモンワーフがお出迎え。



が、その前に亀山八幡宮を参拝しました。「ふくの像」が気になる。。



長い階段を上った先にある本殿。なかなか立派。



脇には七福神の面が多数祀られていたり、



海辺の神社だからか、うに(雲丹)を称える石碑があったりしました。



そして、例の「ふくの像」がこれ。
下関では、魚のフグのことを「ふく」と言い、福を呼ぶ縁起のいい魚とされているようです。



唐戸市場の中は、想像どおり強烈な魚の匂いが充満していました。
ここで、私はふくの唐揚げを食べました。旨かった！



九州といえば南蛮貿易。
かのキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルは、ここ下関に上陸したという。
カステラが日本に入ってきたのもその頃からと言われる。



夕方近くになり、帰りの鉄道に乗るべく歩いて「下関」駅に向かっている途中、
大きな赤い２階建てバスと観覧車を見かけました。



その場所は「はい！からっと横丁」といい、なんと入園無料！
聞けばこの遊園地、今回私がここを訪れた1つ前の月いっぱいで閉園する予定だったそうな。
偶然とはいえ、この遊園地が存在する瞬間に立ち会えたのは嬉しい！！

･･･ただ、もう時間がなかったので素早く園内を見るだけで終わりましたが。



なんとかギリギリセーフ。。
下関駅に到着し、予定の時刻に電車が間に合いました。



こうして、無事に今回の大旅行は大団円に終わったのでした。


それにしても、海の旅は楽しい！！
よろしければご覧になってくださいませ。