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( 2022/01/23 )


[2022/01/23] 冬の京都でMT車ダブル試乗。あと観光も少し。

この前、京都市内にある2つの自動車メーカーのディーラーで
マニュアル車を試乗してきた。ついでに少しだけ観光も楽しんできた。

試乗したのは、マツダ・ロードスターRFと、スズキ・ジムニー。



まず最初に乗ったのは、ロードスター。
じつはロードスターの試乗はこれが初回ではなく、
以前別のお店で試乗したことがあった。

フロントの外観。
マツダが世界に誇るオープンカーだけあって、やっぱりカッコイイねえ!



運転席。
メーターが3つあるが、真ん中はタコメーター。
スピードメーターは右側にある。一応200km/hまでは出せるらしい。



MTシフトノブ。
シフトパターンは、6MTの部分は通常のH型だが、
バック(リバース)は左上にあり、ノブを押し込みながら入れる。



私が来店するなり、程なくして試乗が始まった。

洗練された外見や運転席の感じもさることながら、
車のエンジンをかけた時の音からして素晴らしい。

何というか、格が違った!

ルーフ(天井)もさっそくオープンにした。
ロードスターのルーフは
手動で動かす「ソフトトップ」と、自動で動かす「ハードトップ」
の2種類があり、今回試乗したのは後者のほう。

スイッチ1つで開閉は自由自在!
なのだが、ボタンひとつでポチッと全自動・・・というわけではなく、
開閉中はそのスイッチを押し続けなければならなかった。

また、運転中に私が分かったことがある。

この車、一般的なスポーツカーの例に漏れず
ボンネットが前方に大きく出っ張っているが、
そのボンネットの形状が独特で、
左右のヘッドライトにあたる部分がやや大きく盛り上がっている。

これは、ただ単に車の見た目をかっこよくするためのものかと思いきや
そうではなく、左右、特に運転席のある右側の出っ張りがあることで
走行中の車線のライン取りがしやすくなるよう工夫されていたのだ。

一方、このMTロードスターのアクセル・ブレーキ・クラッチ
3つのペダルの間隔が、個人的にちょっと狭いように感じた。
もっともスポーツカーだから走行性能に特化しているぶん
座席や荷室が犠牲になるのはある程度仕方のないところではあるが、
停車しようと右足をアクセルからブレーキに踏み変えた時に
右足が左足を踏んづけてしまうことがままあった。


試乗が終わった後、例によって営業の人による長い商談タイムが始まった。

買うつもりは最初からなかったのだが、
この車、いいね!と褒め出したのが良かったのか悪かったのか、
ディーラーは、自分んトコの車をどうにか買ってもらおうと
そりゃあもう必死になって熱心に私に車の魅力を説明し、
さらには見積書まで作ってくれた。

その見積書というのが・・・・・これ。



プライバシーに関する情報は消しておいた。

ディーラーとの交渉により、私の好みの装備などを入れて
オプションや税金を含めた総支払い額は、471万円!!

うわぁ、何だコレ・・・・・

店の中では一応平静を装ったつもりだったが、心の中はもう唖然。
こんなもの、とても払えねぇぇーーー!!

まあ、実際に運転してみて楽しい車であることは確かだし、
その時の私の満足そうな顔は
助手席に乗っていたディーラーさんにしっかりと見られているが・・・

時間はかかったが、最後は何とか保留ということにして店を出ることができた。
ふぅ、助かった。。
(ディーラーさんに悪気はないのは百も承知。こんな書き方をしたけどあしからず。)



次に試乗したのは、ジムニー。
オフロードに強い軽自動車として評判で、
発注から納車まで1年かかることもあるほどの人気車種だという。

そんな、普段乗らないタイプの車に乗って非日常を体験してみようと思った。

フロントの外観。
ジープタイプの車とあって外観は無骨で、タイヤも大きめ。



運転席。
外観だけでなく、インテリアも余計な飾り物がない。
左右に並んだタコメーターとスピードメーター。何ともワイルドである。



MTシフトノブ。
シフトパターンは、通常の5MTのH型。
しかし、これとは別に、2WDか4WDかを切り替えるノブが付いている。
このへんがオフロード仕様の車らしい。



これもさっそく試乗開始。

軽自動車ということで、上述のロードスターのような高級感はあまりなく、
発進する時も少しアクセルを踏んだほうが成功しやすい感じだった。

また、座席の視点の高さも、一般的なコンパクトカーに比べて
ロードスターは低いのに対し、ジムニーは高かった。
それだけに、一気に自分の背が伸びたような感覚で、
とても新鮮な気持ちで試乗できた。

とはいえ、この車は市街地よりも悪路で走ってこそ真価を発揮する車(・・・のハズ)。
確かに、乗っていて楽しいと感じた部分もあり、
私自身も山道を中心にワインディングロードをよく走るのだが、
さすがに舗装されていない獣道のような所までは走らない。

それに、普段遣いのことも考えると、このタイプの車は目立ちすぎる・・・
というわけで、このジムニーに関しては見積書は作ってもらわず、
試乗が終わったところで切り上げることにした。

・・・まあ、これも元から買う気はなかったんだけどね。



2台の車を試乗するついでに、
ちょっとばかり京都の町並みをぶらり歩いてきた。

壬生寺(みぶでら)とか。





小ぢんまりしていて、結構いい感じ。


冬の寒い昼下がり、風のない日の鴨川の水面に映る、もうひとつの太陽。



ラストは、京阪電車の京都側終点「出町柳」駅のすぐ近くにある、下鴨神社。
無料で拝観できる、広大な敷地を持つ世界遺産である。

本殿の入口を、今年の干支である虎が描かれた大きな絵馬と
虹色に彩られた「令和」がお出迎え。

トラだけに、何事も「TRY」(トライ)してみよう! ということだろう。



世界遺産だけあって、奉納される酒の量も凄まじい。



ああ、これだけあれば一生飲める・・・・・
んや、飲みきれないわ!!(笑)


こうして、てんやわんやで丸1日冒険を楽しむことができました。



そして翌朝・・・



ドライブ好きだけど貧乏な私は、改めてこう思った。

車は買うものではない。
月に1回か2回、イベントとしてレンタカーを利用し、
その日一気にガッツリ長距離運転するのがベスト!

であると。

好きなものにはお金をかけたいが、生活が破綻しかねないほどの大金は出せないよ。。



というわけで、今回の試乗と旅のレポートはおしまい。