_225
( 2021/11/26 )


[2021/11/26] 晩秋のもみじの思い出

ある晴れた秋の日、紅葉のシーズン真っ只中に、
私は人気(ひとけ)の少ない低山に登り、青空の下、紅葉を満喫した。

場所は教えないが・・・
実際にはわりと人が来ていて、すれ違うたびに「こんにちわー」とあいさつし合ったりした。


秋たけなわとあって、木の葉はいよいよ赤みを増し、
登山口でさえこの鮮やかさ。



小川のほとりでは、岩と木々の間から木漏れ日が。
とても美しかった。



ある程度登ったところで見えた、1本のカエデの木。
もみじの赤は、太陽のまばゆい光芒と合わさってより映える。



ことに最高に美しかったのが、下の写真の紅葉!
思わず息を呑んだ。



カエデ以外の木の葉も、赤く染まっていた。
こちらは赤というよりも赤茶色に近いが・・・



この木が生えている所の地面を見ると、
なんか突起みたいなものが大量に突き出している。

もとは湿地に生える木らしく、その名をラクウショウやヌマスギ(沼杉)という。



稲の収穫を終え、すっかり裸になった田んぼ。
穏やかな秋の日差しに照らされ、優しいオレンジ色に染まっている。



下山ルートの途中、とある小さな木の橋の先っぽには、
なんと小さなキノコがびっしりと生えていた。

食べられるかどうかはわからないが・・・。



やがて昼下がり、空には雲が広がってきた。
登山道を下山中、遠くの風景を眺めると・・・



雲の切れ間から、まるで天使のはしごのような光芒が現れた。
ただ、電車でもアクセスの良い低山なので、
地上の風景は御覧のとおり、都会だったりする・・・。

でも、そのギャップがまたいいのかもしれない。


ちなみに下山しきった後は、近くにあるスーパー銭湯に立ち寄り、
気持ちよく旅の疲れを癒したのだった。


紅葉のシーズン、観光地に行けばもっときれいな紅葉がいっぱい見られるのだが、
そういった場所はとかく人が多く、ごみごみしやすい。
今回、私は人混みを避けてゆっくりと自然の紅葉を堪能したかったので、
あえて紅葉の名所は避け、穴場らしき低山を選んだのだった。

おしまい。