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( 2020/10/16 )


[2020/10/16] ヘッドセットがようやく開通した。

音声入力を利用してスムーズに文章を編集できるようにするために買った、ヘッドセット。
パソコンの端子に挿せばすぐに使えるかと思いきや・・・

意外と時間がかかってしまった。
ヘッドセットを自分なりに快適に使えるようになるまでの悪戦苦闘した様子を、
自分自身への備忘録も兼ねて、レポートしたい。


私が買ったのは、エレコムの安物のヘッドセット。
端子がマイク端子(ステレオミニプラグ)になっているタイプのもの。



上の写真の向かって左側がヘッドセット。
右側にあるのは、同時に買ったマウスパッド。こちらは気にしないように。。

しかしながら、じつはこのマイク端子タイプのヘッドセットの前に、
先端がPCのUSB(A-Type)端子となっているUSBタイプのヘッドセットを買っていた。

USBタイプ



マイク端子タイプ



先端の端子の形が違うこれら2つのヘッドセットで、果たしてどんな違いがあるのか?


まず大前提として、PCの音が鳴っているのは確認。
スピーカーのゲージが、音の大きさに応じて緑色に上下に動いている。



サウンドのプロパティを開き、再生タブを見ても
ちゃんとゲージが作動していることがわかる。



この時、その再生源が「既定のデバイス」に設定され、
緑色のチェックマークが付いている。
自分で設定したけど、これがじつは重要。


USBタイプのヘッドセットを購入し、まだマイク端子タイプのヘッドセットがなかった頃のこと。
話せば長くなるので、なるべく手短にまとめるが・・・・・


サウンドプロパティの録音タブで録音に使う「既定のデバイス」は、
USBタイプのヘッドセットをPCに挿していない時は「ステレオミキサー」(PC本体)に、
挿している時は「マイク」に設定していた。

ヘッドセットを挿さない状態では、当然PCの音だけが録音の対象になる。



ところが、ヘッドセットを挿すと、今度はマイクから入る音だけが録音の対象になり、
PCの音は録音されなくなってしまった。



これは何を意味するのかというと、
PC上で流れる音と、自分の声。その両方を一度に録音することができない
ということである。

動画にしてからそれに合わせて後から声だけを録音する
という手もあるにはあるけど、それでは本人がリアルタイムで経験して
声を出しているわけではないので、どうにも臨場感に欠ける。
それに、元の動画に音声を合成する作業が増え、二度手間になってしまう。
ついでに、動画を再編集する必要があるために、動画の画質まで落ちてしまう。

で、いろいろ調べて分かったことだけど・・・
そもそもUSBタイプのヘッドセットだと、
USBの端子が入力端子として扱われるため、出力端子が存在しない。
また、ヘッドセットからPC上の音は再生されるが、
録音の対象ではないため、録音されるのはヘッドセットのマイクからのものだけ。
両立できないのである。そういう仕様らしい。

一方で、マイク端子ならはIN(ピンク)とOUT(緑)の2つの端子があるので両立できる。

つまり、PCや録音ソフトが悪いのではなく、端子の形が合っていなかった。
そこに、同時録音できない原因があったのだった。


そうと判ったので後日、今度はマイク端子タイプのヘッドセットを購入した。

まず、IN・OUT、ヘッドセットの2つの端子を両方ともPCに挿してみた。
すると、USBタイプの時と同様、
PCの音がヘッドセットから聞こえ、マイク入力はできた。
しかし、やはりPCの音は録音できない。

そこで今度は、INはヘッドセットのままにして、OUTは外付けのスピーカーにした。
すると、PCの音はヘッドセットからは流れなくなり、かわりにスピーカーから流れた。

INはヘッドセットに挿しているので、ヘッドセットのマイクから音声入力できる。

そして・・・・・



ついに、PCとヘッドセットをリアルタイムで同時録音することに成功した!!

PCの音(BGM)と自分の声、この2つの音量は、
こちらが少し大きめの声を出せば、だいたいちょうどいいバランスとなった。
声が小さいとBGMが少々うるさく、逆に声が大きすぎると人に怒られそうな感じ。

USBタイプのヘッドセットの設定を開始してから、
マイク端子タイプのヘッドセットで上手く同時録音出来るようになるまで、
作業にかかった時間は、延べ3日間。長かった・・・。



ちなみに、マイク端子タイプとUSBタイプの違いは、単に端子の形が違うだけではない。

ヘッドセットの場合、マイク端子タイプは
上述のようにPC上で流れる音声を同時に拾いながら自分の音声も録音できる。
しかし、録音した音声ファイルを再生すると、
小さめの音ではそれほどでもないが、大音量にすると結構ノイズが入ってしまう。
ヘッドセットのマイク自体は単一指向性なので、
基本的にヘッドセットを装着して喋る人の声以外は入らないのだが、
PCは録音以外にもいろんな処理をしているものであり、
細かなタイムラグが結構頻繁に発生しているもの。
その時にノイズが生じ、これもPC上の音声としてそのまま録音されてしまうのである。

一方、USBタイプのヘッドセットは
PC上の音は拾わず、喋る人の声だけを拾うので、
ノイズが、ゼロとは言い切れないけど、かなり入りにくくなる。
だから、声をはっきりと聞き取れる必要があるWEB会議(テレワーク)では、
USBタイプのほうがいい。
ほかにも、自分の歌声を入れた歌(カラオケ)の動画を作る時とか、
自分の歌声を録音する時に使える。
この場合は、歌と歌声の音声ファイルは別々に保存し、
後でソフトやアプリを使って合成すればいい。
Skypeなどで音声通話をする時も、こちらのタイプがいいかもしれない。

わかりやすくまとめると・・・

マイク端子タイプ: 声とPCの音を同時録音したい人向け
USBタイプ: WEB会議をする人と、音声チャットをしたい人向け

ただし、これはWindows7 64bit版の場合の話。
この記事はあくまでも私自身の体験に基づいたレポートなので、
同じWindowsでも8以降や、Macなどではどうなるのかは分からない。

その他、無線式のヘッドセットもあるが、
こちらはまだ私自身が試したことはないので、ここでは記述できない。
あしからず。。


まあ、苦戦はしたけど、いい経験になったよ。