_111 【特別版】
( 2019/08/12 )


[2019/08/12] 【宿泊旅行レポート】 岐阜・長野 1泊2日のドライブ一人旅 (1/2)

盆休み、8月の10日から11日の2日間にわたって、私は1人、1泊2日で旅行に行ってきた。
旅行先は、岐阜県南部と、長野県南部、諏訪。

夏の信州に涼を求め、岐阜までは鉄道で、岐阜から長野の間はクルマで移動。
どこまでも信州の緑を満喫するドライブ旅行となった今回の旅のレポート。

写真が多く使用されているため表示が重くなるかもしれないが、あしからず。




【1日目】


5:20頃に自宅を出発。
真夏ということで、こんな早朝にも関わらず外はすでに明るく、セミの鳴き声まで聞こえていた。
歩くと、ジメジメして蒸し暑い。

ともあれ、京都駅から新幹線に乗って米原(まいばら)へ。
そこでさらに特別快速に乗り換えて岐阜駅まで向かった。

東海地方のひとつ、岐阜。
その玄関口である岐阜駅はとても大きく、
駅をつなぐ高架の歩道橋には、「杜のミスト」というミストシャワーが夏季限定で設置されていた。
通ってみると、涼しい!





もちろん、駅の周辺にはたくさんのお店があった。


で、今回のドライブ旅行にあたり、
私はタイムズカーシェアでシルバーのデミオを36時間パックで借りた。



デミオは、コンパクトカーの中では走行性能が高く、
これなら夏場の山道を長距離運転しても大丈夫だろうと思って借りた車。
まあ、私個人の好みの問題もあるけどね。


最初に向かったのは、カーシェアの場所から車で10分ほどの所にある岐阜公園。



岐阜市民の憩いの場と思われるこの公園は、都会にありながら結構広く、
博物館なども公園の中に点在していた。
この地は、かつてあの織田信長が天下を取った場所と言われており、
売っているおみやげも、戦国武将たちが描かれたトランプや
「天下布武」の文字が大きくプリントされたシャツなど、それはもう信長づくしだった。



この公園は金華山のふもとにあり、
ロープウェイで上に上がることもできたが、時間の都合上、今回はパスした。
とりあえず、山の下から山頂にそびえ立つ岐阜城を撮影してみた。




岐阜公園を出てからは、いよいよ本格的なロングドライブが始まった。
車の健康のためにエアコンを節約。
夏の熱気に耐え、2時間近く車を東に走らせ、次に向かったのは恵那峡。

一応、湯快リゾートの入った国際ホテルが恵那峡にはあったけど、
肝心のホテルの建物自体が古めかしい・・・。

船着き場から遊覧船に乗った。



船のエンジンが結構うるさく響く中、恵那峡を上っていき、
川の両岸にあるいくつかの奇岩を観賞した。

変な名前が付けられた岩が多く、なんかコレ、こじつけじゃねーの?
と思った岩も多かったが、「品の字岩」だけはセンスあるなー、と思った。

恵那峡のある恵那市は岐阜県にあるけど、岐阜の隣には長野があり、長野は信濃ともいう。
つまり、品の字岩はもしかして信濃路(しなのじ)と掛けてるんじゃないか?
と、私は思った。実際にそうなのかは知らないが。

ここの小さい売店で信州そばを食べ、
恵那峡遊覧船のチケットのデザインが気に入ったので記念撮影しておいた。




ここからは長野県に入っていった。
中津川あたりから続く、旧中山道の宿場町街道。

馬籠宿や奈良井宿など、いくつかの宿場町が距離を置いて点在し、
宿場町と宿場町の間に道の駅が設置されているといった感じだった。
途中で私が立ち寄った道の駅・賤母(しずも)もそのひとつ。



時間の関係でほとんどの宿場町は入口の看板を見るだけでパスしたが、
妻籠宿だけはしっかりと見ておくことにした。


江戸時代、各地の大名たちは参勤交代で江戸へ往来する際、
道中の宿を幾度となく利用していたという。

その宿は、一般に旅籠(はたご)と呼ばれ、
その中でも大名が優先的に泊まったのは本陣、
それ以外の従者たちが泊まったのは脇本陣と呼ばれた。



妻籠宿は平坦で、以前私が訪れた馬籠宿に比べれば散策はラクだった。
馬籠宿は急勾配の坂だったからなぁ・・・ あれはキツイ。

こちらにも、馬籠宿ほどではないが大きな木製の水車があった。



観光用の資料館に入ると、大昔実際に使われていたという機材の数々が展示されていた。



また、障子の中に変わったものがあり、和紙ではなくガラスが貼られているものがあった。
でも、この板ガラス・・・



写真ではちょっとわかりにくいかもしれないけど、
よく見ると波打っているのよ。明治時代に作られたガラスらしい。
当時は現在のようにガラスを正確に平らにする技術がなかったのだろう。


古民家といえば囲炉裏。
囲炉裏から出る煙に燻された木材は黒ずんでしまうが、
それを磨けば艷やかに黒光りし、腐らず長持ちする。

家制度があった当時、囲炉裏では座る場所が決められており、
家の大黒柱である夫は正面に座り、妻など女性は横に座っていた。
しかも、場合によっては座る所にゴザを敷くことなく、足を痛めながら座っていたという。



そして、囲炉裏の上には神棚が飾られていた。



今ひとつ理解しづらいけど、昔の家にはそういう風習があったということか。

妻籠宿の資料館のチケットが「通行手形」!
と、これまたイカしたデザインをしていたので記念撮影。




妻籠宿を出たところで時は夕方近くになっており、
こちらも暑さで疲れ始めていたので、一路諏訪湖へ、まっすぐ宿に向かった。
・・・まあ、ビジネスホテルなんだが。

でも、そのホテルでチェックインをする時に、今夜は花火大会をやっているとの情報が。

当初の旅の予定にはなかったけど、こりゃあ行くしかない!
ホテルの部屋に荷物を置いて早く夕食を取り、諏訪湖へと歩いて向かった。
すると、たくさんの観光客が集まっているではないか!

程なくして、花火大会が始まった。



規模はそれほど大きくはなかったものの、
実際に外で見る打ち上げ花火は素晴らしく、花火を見るだけでなく、
花火が炸裂した時の爆発音と振動まで全身に伝わってきた。



そして、花火の終わりにはみんなで大きく「ありがとう!!」と叫んだ。
すると、花火師たちが湖に浮かぶ島(初島というらしい)から光を点滅させ、応えてくれた。

いやあ、これはもう感動したわ!
花火を打つ側と見る側がひとつになった瞬間よ。


その後はホテルに戻って温泉に入り、沈むように寝入ったのだった。




レポートのつづきは、2日目に続く。