_083
( 2019/01/20 )


[2019/01/20] 日帰りで乗り物を大満喫!Part.2 20年ぶりのMT車+α

前の記事の続きになるが、伊丹スカイパークに行く前に
私は大阪府豊中市にある豊中自動車教習所に行ってきた。

車の運転免許は、すでに20年ほど前に取得しており、
MT車(マニュアル車)にも乗ることができるのだが・・・
じつは教習所を卒業して以来、ただの一度もMT車を運転したことがない。

MT車を久々に運転したいなー・・・!!
というアツイ想いはこれまでにもあったけど、
今年に入ってからその想いはより一層強くなった。

MTのマイカーがあったり、MT車を持つ家族や知人でもいれば
いくらでも運転できたのだろうが、此方にはそんな人や資金はない。

かといって、いきなりレンタカーやカーシェアの車で公道に出て
エンストを連発するのはさすがに周りの目が怖い・・・・・

というわけで、豊中自動車教習所に予約して
MT車のペーパードライバー講習を1時間だけ受けに行った。


阪急電車の豊中駅を降りてしばらく歩くと、程なくして教習所が見えた。
「クルマの免許 最短14日」と大々的に看板でアピールしているその教習所は、
しかしやんごとなき町の教習所で、
受付の人も、今回お世話になった教官の男の人も
とても優しく親切丁寧に接してくれた。

まず、受付の方法からして私はすでに隔世の感をひしひしと感じた。
私が免許を取りに別の教習所へ通っていた頃は、
スマートフォンはおろか、携帯電話さえそれほど普及していなかった時代。
それが今では、教習の予約はスマホでQRコードを読み込むことで出来るようになっている。

若者たちが大勢いる中、教習の時を待つことしばし・・・
ついに、夢の扉を開く時が来た!


今回私が受けたのは、教習所内のコースを一通り走る
という、運転の所内教習の総ざらえなのだが、
使う車はMT。シフトチェンジはクラッチペダルを使って自分で行う。
この教習所の教習車は、マツダのアクセラと思われる。

最初の発進で、さっそくエンスト!(笑)
半クラッチは、頭ではわかっていても体が、左足がついていってない・・・。
何回目かでようやく発進に成功。

どうやら半クラッチとは、うーん、、どう言えばいいのか、、
まず、クラッチペダルを踏み込む。
次に、というかほぼ同時にアクセルを少しだけ踏む。
でも、少しだけとは言ってもわずかにという意味ではなくて、
かといって強く踏むわけではない。
そこそこ踏む、と言ったほうがいいだろうか。
すると、車は停まったまま、エンジン音だけが「ブーン」と唸る。
右足でそのアクセルの位置を保ったまま、
今度は左足をクラッチペダルから少しずつ離していく。
すると一瞬、エンジン音が「ムーン」と低音で柔らかくなる瞬間がある。

その時のクラッチペダルの位置が、その車における半クラッチの位置なのだ。

そして半クラッチの状態は、車が発進してから1、2秒ほど続けること。これが重要。
ここであせってすぐにクラッチを繋いだり、アクセルの踏み込みが足りないとエンストしてしまう。
逆に、アクセルを強く踏んでしまうと、クラッチが繋がった瞬間に急発進してしまう。
これが、MT車を運転するうえで最も難しいところだと思う。
私は改めて身をもって実感した。

しばらくの間、発進と停止を繰り返し練習し、ある程度半クラッチのコツを掴んだところで、
直線部分での2速や3速へのシフトアップと、カーブや交差点を曲がりながらのシフトダウン。
サイドブレーキを引いた上での坂道発進と、
後にサイドブレーキなしでの坂道発進もなんとか成功させた。

S字カーブや直角クランクでは、
アクセルを使わずにクラッチだけで低速の微調整を行う、断続クラッチを復習。
車の運転自体はレンタカーやカーシェアでよくやっているので、車幅感覚はあり、問題なし。
断続クラッチ自体もほぼ問題なくクリアできた。

コースの外周部分や交差点は、むしろ余裕を持って
現役の若い教習生たちにあいさつをして道を譲ってあげることができた。
この点は、人生の先輩であり、長年の実地での運転経験の賜物といえよう。

結局、教習中の約50分間で数えきれないほどエンストしまくったけど、
運転している間は、常に無意識のうちに笑顔が溢れていた!
助手席に乗っていた教官もそれを読み取っていたようで、
運転技術の指導以外にも、マニュアル車を運転する楽しさについて
いろいろ語り合うことができた。

なんというか、とにかく楽しい!!

ペーパードライバー講習の料金は決して安くはないけれど、
学んだことはとても多く、ものすごく有意義なものとなった。
若い子たちと一緒に初心に帰り、バカになれて楽しかったわ!(笑)

しかし、なぜ豊中の教習所を選んだのか?
それは、その近くにある伊丹スカイパークに行きたかったからだよ。


さて、この記事のタイトルにあった「+α」の部分だけど・・・

今回のMT車教習を受けたのは、今後の私自身のドライブスケジュールを見直すためだった。

クラッチペダルを操作し、両手両足を使って、
教習所に通っていたあの頃の楽しみをもう一度体験したい!
そして可能ならばMT車をレンタルして1日好きなように走ってみたい・・・!
でも、20年ものブランクがある。
いきなり公道に出てエンストを連発すると周りのドライバーたちに迷惑をかけてしまう。
それに、今となってはAT車の技術が進化し、
燃費なども含めて圧倒的にAT車のほうが需要があり、
事実、MTのラインアップがある車といえば、
国産車では86(ハチロク)やロードスターくらいのもの。
レンタカーとはいえ、(※現状、実際に借りれるかどうかは知らないが・・・)
そういったスポーツカーでエンストをかまそうものなら笑い者にされること間違いなし。
走りを楽しむつもりが、大恥をかくハメになってしまう・・・

そこで保険として、運転技術の復習のために今回の教習を受けたのだった。
車の運転はゲームじゃないからね。事故を起こしてからでは遅い。
ここは安全確実に、と。


かくして、MT車を運転してきたわけだが、エンストしまくって正直ちょっとショックだ・・・。
でも、運転したい! という思いはまだある。

あれから一応ネットでMT車を借りられるところを調べてみた。


・タイムズカーレンタル
 ウワサで聞いた話だけど、数年前まではトヨタの86がカーシェアでも乗れたらしい。
 カーレンタルのほうでもMT指定での車種検索はできるけど、
 該当する車がないので実質扱っていないようだ。

・カーシェア全般
 全滅。
 関東のほうではカレコやオリックスでMT車を出している拠点もあるそうだが、
 私は京都に住んでいるので利用できない・・・。

・Anyca(エニカ)
 最近出てきたと思われる、個人間カーシェアリングサービス。
 しかし、私は顔見知りをするタイプで、赤の他人と交渉するなんてできないだろう・・・。
 それに、車のオーナーは会社ではなく個人。
 MT車の運転技術をまだ十分に取り戻していない現段階で
 個人の車を借りるのはさすがに気が引ける。
 惜しいけど、遠慮した。

・ワンズレンタカー
 大阪府の吹田市まで足を伸ばせば、そこでMT車が借りられるという。
 ただ、利用規約に難があり、少しでも車体に傷をつけたら
 全額自己負担で弁償しなければならないと聞く。
 そんなことでいちゃもんをつけられたくないわ!

・おもしろレンタカー
 MT車が多く、個性的で興味はあるのだが、
 いかんせん店舗の数が少なく、近畿地方だと和歌山に1店あるのみ。
 京都から和歌山まで往復電車に乗っていくのは正直キツイ。


ここまでは、自分が調べた限りではMT車が
借りられなくはないけど条件的に厳しいものばかり。

そうなると頼みの綱は、トヨタレンタカーのみ。
公式サイトには

> Q.マニュアル車はレンタルできますか?
>店舗により保有状況が異なりますので、マニュアル車につきましては、
>トヨタレンタカー予約センターまたはご利用店舗にお電話にてお問い合わせのうえ、お申し込みください。

とあったので、ドライブに行く予定の日の2、3週間ほど前に
一度電話で問い合わせてみて、その上でもし仮に
自分が乗ってみたいクラスでMTを取り扱っている店舗があるならば、
電車で片道1時間くらいかかってでもいいから乗りたい。

逆に、全く無かった場合はさすがに諦めて、
カローラスポーツか、あるいは無難にパッソあたりでも1日借りて乗るかな。
カーシェアとは別に年に数回利用するレンタカー。
長時間・長距離を運転するなら、清潔で整備の行き届いたレンタカーが一番。
カーシェアにはない安心感がある。

なお、マイカーを購入することは考えていないよ。
経済的に100パーセント無理だから。


車を運転すること自体は大好き。
だから、なんとか私のわがままを叶えてくれぃ! ・・・いや、叶えさせてください。

以上、ドライブ好きの一匹狼の庶民のつぶやきでした。