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( 2018/05/08 )


[2018/05/08] オーディオ関係の個人的なおはなし

これは、私がデジタルオーディオプレイヤー(DAP)として長年愛用していた iPod nano が故障し、
別のDAPアプリを見つけるに至るまでの東奔西走のエピソード。
まあぶっちゃけ、私以外の他人にとってはどうでもいい話ではあるが、
ここで語らせていただきたい。

・・・・・

この記事を書くよりも数ヶ月ほど前のことだった。
その頃から、iPod nano のバッテリーの持ちがだんだん悪くなっていった。
1日1,2時間ほどのペースで主に移動中に音楽を聴いてたんだが、
最初の頃は2週間近く持っていたバッテリーが、時が経つにつれ短くなっていき、
最終的には1週間と持たなくなってしまった。
さらに、タッチパネルをものの10秒ほど表示しているだけで電池の残量が一気に減るのだ。

これはもうそろそろ(iPodの)買い替え時かな・・・
と思いながらもしばらく使い続けていたが、
1週間ほど前のある日、うっかり地面に落としてしまった。
キズはないかと画面を見ていると、特にはない・・・ように見えた。
しかし、モニターをONにすると、幾何学模様のような不気味な形のアザみたいなものが
画面に浮かび上がっていた。
そのアザは、本体の電源を入れた時のみ現れる。
電源を切ってる時は現れない。

つまり、タッチパネル自体が衝撃でやられてしまったのだった。

一応、iPodの中身自体は壊れたわけではないので
これからも使おうと思えば使い続けることはできる。
しかし音楽を聴くたびに毎回あの不気味なアザを見ることになるのは
精神衛生上よろしくない・・・。

そこでゴールデンウィークに入り、iPodの買い替えを真剣に考えた。
だがしかし、ここでショッキングな事実を知ることになった。

なんと、iPhoneでおなじみのアップル社が、
いつの間にかiPodのほとんどの生産を終了していたのだ!
「ほとんど」というのは、iPodにはiPod classic、iPod nano、iPod shuffle、iPod touch の4種類があり、
これらを合わせて「iPodファミリー」と呼ばれていた。

が、この記事を書いた現時点で touch 以外の3種類は生産終了となっていた。
なんてこった・・・・・。

時代の流れに取り残された感はあるが、
当方にとって iPod nano は生まれて初めて手にしたDAPであり、
長年これで音楽を聴いてきたので、この事実を知った途端、動揺を隠しきれなかった。
井の中の蛙とはまさにこのことだったのか・・・。

そこでネット上でいろいろ調べたところ、ソニーのウォークマンが良いらしいという情報を得た。
そして先日、ウォークマンSシリーズをヤマダ電機で買った。

箱を開け、期待に胸が高鳴りつついざ本体を触ってみるが・・・



・・・・・何、コレ?

写真の向かって左が iPod nano で、右がウォークマンS。

タッチパネルじゃないのは承知して買ったが、音質があまり良くない。
画面の見た目も非常にショボイし、
別の曲を再生したり、その他いろいろ操作をするたびに「ピッ」という耳障りなビープ音が鳴る。
それ以上に致命的なのが、音楽がきれいにループ再生されないこと。これが完全にアウトだった。
これではMP3を長時間きれいに聴いてられない・・・。

それからデジタル音楽ファイルの音源についていろいろ調べたところ、
そのきれいな再生――つまり、再生中の音楽から次の音楽へ(同じ曲である場合も含めて)
継ぎ目なく、途切れることなく連続で再生されること
これを、どうやら「ギャップレス再生」というらしい。
「ループ再生」や「シームレス再生」ではないそうな。

MP3は、MP3という形式自体がギャップレス再生に対応していないということを知った。
Oggファイル(Ogg Vorbis)や、FLAC形式のファイルであれば
条件次第ではギャップレスが可能らしいが・・・

同じ音楽ファイルを、ファイルコンバータを使ってOggやFLACに変換し、
当のウォークマンで再生してみたが、結果はMP3と変わらず。
やはり、曲の継ぎ目でハッキリと切れた。

ATRACという、ソニー独自の音楽形式があり、
それならば上手くギャップレス再生できるという情報も見たが、
いかんせん独自規格なのでソニーの機器でしか再生できない上、
これまでに作ってきた膨大な数のMP3をわざわざATRACに変換するのも手間な話である。
何より、当のソニーがMP3等からATRACに変換するためのソフトを配布していない・・・。
(逆ならネット上にあるんだけどね・・・)

私の嫌いなメーカーのひとつ、ソニー。
iPodの他に選択肢がなかったからやむなく買ったが、一瞬でもソニーを信用した私がバカだった。
画面の見た目も操作性も悪い。
やはり、ソニーは「クソニー」だったな。ユーザーに優しくない。

まあ、あれを買った時はエネルギーがみなぎってたし、
対応してくれた店員さんもいい人で、ポイントと保証期間延長を付けてくれたから返品はしないけどさ・・・。
高い授業料になってしまった。

本来はファイルの仕様上ギャップレス再生が不可能であるはずのMP3を
何の問題もなくギャップレスに再生してくれる
iPod(もしかしてiPhoneも? そっちは使ったことがないから分からんが・・・)が
いかに素晴らしかったか、ということだーね。

一応、一部の家電ショップサイトやヤフオク、ジモティーなどで
中古でiPodを売っているところもちらほら見かけたけど、
ただでさえ高いiPodを再び買い直すのもなぁ・・・
決して安い買い物ではないから、ここは慎重に決めたいところ。

と、次に目を付けたのが、スマホ用の音楽再生アプリだった。
私はAndroidを使っているため、おそらくiPhoneのように
MP3をブチ込んですぐギャップレス再生、というわけにはいかず、
ギャップレス再生に対応しているアプリを探す必要があった。

Pulsar、Rocket Player、ジェットオーディオ、VLCなど
いろいろ探してみたが、広告が表示されたり、ギャップレスじゃなかったりで
無料のもので自分に合うものはなかった。

Google Playミュージック は最初からスマホに入っていたが、
あちらは再生がメインではなく、音楽のオンラインストリーミングサービスがメイン。
開くたびに定期購入を促す広告みたいなのが表示されるので、ウザすぎて使い物にならない。

――

そこで・・・・・

――

Poweramp(パワーアンプ)というアプリを見つけた。



昨日、その無料試用版をインストールし、さっそくMP3形式の1曲をループ再生してみた。
すると・・・、ちゃんとギャップレス再生されている!

さらに、いくつかの短い曲を入れてシャッフル再生してみる。
すると、これまた上手くシャッフルされている!!

ならば! iPodの管理母艦ともいえるiTunesに収録してある全ての曲を
プレイリストも含めて全て転送・同期させてみよう! できれば無線LANを使ってコードレスで!
・・・と行きたかったが、同期させるのに必要な肝心の転送ソフトがうまく機能しない。
iSyncrとか、Synctunesとか。

幸い、私はiTunesおよびiPodに入れる曲は全てPC上で1つのフォルダにまとめているため、
そのフォルダをまるごとmicroSDカードにコピーし、
それを今度はスマホのカードスロットにブッ刺した。

スマホの"Music"フォルダに新たにiPodのプレイリストと同じ名前のフォルダをリストの数だけ作り、
カードからそれぞれのフォルダに必要な曲を、手動でカット&ペーストしていった。
この作業を延々と繰り返していくうちに、カード内のMP3はどんどんなくなっていき、
同時にスマホにMP3が収まっていった。
その結果、スマホのストレージ容量は合計で5割強ほどになり、なんとかセーフ。
お出かけ時の動画は基本的にデジカメで撮影してるけど、
状況によってはスマホで撮影する場合もあるから、少なくとも2,3GBくらいは常に残しておきたいところ。

オプションも、ヘッドホン(イヤホン)を本体に接続していない時は曲を再生させず、
再び差した時も自動的に再生はさせないなど、バッテリーの省エネ対策としてひととおり設定し、
スキンも、無料で広告が付かないものをいくつかインストールした。
イコライザーもさわって、自分好みの音質に設定し、その設定を名前を付けて保存した。

これは大いに気に入った!
高い金を払ってDAPを買い直すくらいなら、今手元にあるスマホを
そのまま音楽プレイヤーとして使えばいいじゃないか。
電話とDAPを一元化するのでバッテリーの減りは早くなると思うけど、
複数の機器のバッテリーを管理する手間を考えるとこちらのほうが気が楽だ。
音質もそれほどこだわっているわけではないし。

ヨシ! 喜んで財を投げよう!!



ということで、を1500円の Google Play プリペードカードを買い、
そこから支払う形でついに購入した。450円。

これからは移動中のおともにしよう。よろしくね!