_180
( 2020/12/29 )


[2020/12/29] 【長文】 アニメ『神達に拾われた男』 第1〜12話 イッキ見した感想



私は、ここまで約2週間かけて国内・海外のアニメーション動画配信サイトを渡り歩き、
アニメ『神達に拾われた男』を、第1話から12話まで全て視聴させてもらった。

いきなり感想を言わせてもらうと・・・ 「面白かった!!」

それでは、このアニメの感想文を、スクリーンショットを交えて書いていくね。



[インデックス]


<ストーリーのあらすじ>

主人公は、竹林竜馬。
日本の中年のサラリーマンで、事務系の仕事をしていた男。
大柄で、体力はある。



しかし、勤め先の会社がブラック企業で、
何でも卒なくマスターしようとする本人の生真面目な性格が災いし、
ある日、内出血のショックで死亡してしまった。

あまりにも不幸・・・・・。

ところが後日、竜馬は3人の神達に拾われる。
老人の姿をしたガイン。女性の姿をしたルルティア。少年の姿をしたクフォ。



彼らは、竜馬に不思議な潜在能力があることを見込んで、
地球とは全く別の、しかし地球によく似た環境の惑星――
セイルフォールに転送することを竜馬に相談。

そして、本人の同意・立ち会いの下、竜馬は異世界へと転生した。
神たちから数多くの魔法の資質を授けられ、
生前の全ての記憶を持ったまま、少年「リョウマ・タケバヤシ」として――


セイルフォールでは当面3年間、リョウマは森の中で1人、スライムの研究をしていた。
この世界には、地球には存在しない生物がいくつも存在しており、
それらは全て「魔獣」として扱われている。

また、人々は魔法を当たり前のように使い、
リョウマもまた日々の生活で魔法を使えるようになっていた。

スライムを自らのペットのような関係――
「従魔(じゅうま)」にできたのも、従魔術を使ってこそのもの。


そんなある日、リョウマはこの世界で初めて他人と出会った。



出会ったのは、ジャミール家という公爵一族の者たち。
最初は剣を向けたりと一瞬何者かと疑ったりはしたものの、
これほどの魔力を持ち、多くのスライムを従えながらもまだ幼い少年である
リョウマをほうっておくことはできない、と、彼に同行を求めた。

そして、リョウマの時は動き出す・・・。


生前の記憶を持っているリョウマは、
見た目は11歳の少年だが、頭の中身は大人なので、
外見よりも遥かに高度なことをやってのけ、そのたびに周りの人々を驚かせた。

基本的に真面目で礼儀正しく、努力家でもあるリョウマ。
そんな彼の人柄は、喋り方にも表われ、しだいに笑顔も見せるようになっていった。

また、ジャミール家に預けられてからは魔法の才能をさらに開花させていった。



攻撃魔法の他、物質を変化させたり、ワープの魔法まで習得。
しかも、接近戦にも強い。



このアニメの核となる人物が、ジャミール家の一人娘であるエリアリア。



彼女は、リョウマと同い年で、リョウマに積極的に近づいていく。
貴族の身でありながらその地位にあぐらをかくでもなく、むしろ聡明な努力家である。
さらに、魔力だけで言えば、神々から力を授かったリョウマよりも上。
ただ、魔法はあまり上手く使いこなせていないだけ。


ジャミール家の世話を受け、ギルドに入って収入を得ていくリョウマ。
報酬だけでなく、ギルドメンバーや他の人々からも一目置かれるようになっていく。

しかし、そこで満足しないのが、リョウマの凄いところ。

この世界で生きていける確信を持ったリョウマは、
ある日、洗濯屋を開業することを決意。
これには、じつは深い理由があった。

生前、ブラック企業で散々な目に遭ってきたリョウマは、
自分が店長になり、自分と同じ目に遭わせたくない――との思いから、
部下のことを第一に考えた店を作ろうと考えたのだった。

そこで、さっそく社員を募集し、仕事の説明会を開催したが・・・



リョウマの従魔である大量のスライムも一緒に働く職場であると知るや、
子供ごときが務まるのかとか、気持ち悪いなどといった理由で、
大多数の応募者が退席してしまった。

だが、店の中に生活寮があり、
後に休日を設け、料理人も雇うなど、福利厚生は充実。
さらには、店長であるリョウマの人柄も信頼するに値する。

これらに惹かれ、何人かは社員となった。
元・暗殺者で見た目中国風の親子、フェイとリーリンもその2人。



ちなみに、その店の名前は「バンブーフォレスト」という。
由来は、自分の生前の名字である竹林から。ド直球(笑)

でも、この世界には竹という植物が存在しないらしく、
子供が店長という物珍しさもあって、日増しに大人気になっていったようだ。
しまいには、従業員だけで寮生活を含め、店を仕切れるまでに成長した。


こうして、リョウマは再び自分のやりたいことができる時間が作れるようになったわけだが、
いくら神の力を授かったとはいえ、何でも完璧にできるわけではない。

これまでにリョウマが見てきたスライムは・・・

アシッドスライム(黄): 酸で溶かす
スティッキースライム(緑): 粘着液を使う
ポイズンスライム(紫): 毒性がある
スカベンジャースライム(茶): 汚物を食べる
クリーナースライム(白): 汚れを落とし、きれいにする
ヒールスライム(白く、ほのかに光る): 傷を癒す
メタルスライム(金属?): 金属質で重い。ごろごろ転がって移動。
ブラッディースライム(深紅): 生物の血管に直接入り込んで血を吸う

・・・他にもいたっけ??


だが、この世界で学ぶルールはたくさんあり、スライム以外にも未知の魔獣がたくさんいる。

中でも特に印象的だったのが、青い鳥の姿をした魔獣・リムールバード。



澄んだ湖の上を飛ぶリムールバードの群れは、とても美しいが、
こう見えてれっきとした魔獣。

性格は温厚だが、肉食。



さらに、敵対する者が現れると、
自分より体が大きい相手に対しても群れで攻撃する。



風の魔法を操るだけでなく、
強力な音波を発して敵の群れの精神を破壊することもあるという。



リョウマは、最初にリムールバードの群れに遭遇した時は
封印の魔法で辛くも退散させることはできたが、従魔にすることはできなかった。

後日、リョウマとエリアリアは再び同じ湖に向かい、
リムールバードが来るのを待った。

リムールバードは、人間が奏でる音楽を聴いて
その人間が自分の主となるに相応しいかどうかを判断する習性がある。

そこで、まずはエリアリアがバイオリンを演奏し、



続いてリョウマがギターを演奏することで、
それぞれが何匹かのリムールバードを従魔にすることができた。



その一部始終を見守っていたジャミール家の一族、
特にエリアリアの両親であるラインハルトとエリーゼは喜んだ。

なお、ギターはこの世界には存在しない楽器だったようだが、
祖父のラインバッハや、セバスら従者ともども、その音色を心地良いと感じてくれた。
また、エリーゼは、大きな狼のような姿をしたフェンリルを複数匹従魔にしているほど、
じつは凄腕の従魔術士であることがここで判明する。


そして、お別れの時。

エリアリアがこれから3年間、学校で魔法を学ぶため、
ジャミール家とはしばらく会えなくなってしまう。
エリアリアとリョウマがお別れのあいさつをした後、
リョウマはこの町で引き続き洗濯屋を営業しながら
自らは魔法の鍛錬やギルドの仕事も兼業し、生活を続けることにしたのだった。

3年後には、お互いに成長してきっとエリアリアと再会できるだろう。
そう信じて。



<筆者個人の感想>

いやあ、本当に面白かった!

普段、アニメなど見ない私がここまでハマったのはかなり久しぶりだわ!
「ラブひな」に「まぶらほ」、あとは「侵略!イカ娘」くらいだったかな?
最初から最後まで見たアニメ作品は。

私は昔から剣と魔法のファンタジーが大好きで、
その舞台が中世ヨーロッパとかだったらもう完璧!

今回見た「神達に拾われた男」の主人公は、見た目は少年だった。
もしも、実年齢も少年で同じような話の展開だったとしたら、
「何だ、このガキ? 魔法ばっかりでカッコつけやがって、生意気な!」
となって、1話の途中で切り上げ、二度と見向きもしなかっただろう。私の性格上。

しかし、リョウマという男は、生前は40歳くらいの中年で、人生経験がそれなりに豊富。
そのキャリアを含め、記憶を持ったまま異世界に転生した。
だから、初対面の人と接する時も礼儀正しいし、
人の適性を見抜く観察眼も優れている。

それゆえに、エリアリアとは恋愛などに発展することなく、
口には出していないが、人生の先輩としてその成長を見守るという立場を取っている。

それでいて、当のリョウマ本人は自らの価値を高める努力を惜しまない。
そうした性格と、いざとなれば自身の非を認める、人間臭い一面も併せ持つ。
だからこそ、リョウマは異世界・セイルフォールを豊かにするに適任である
と、3人の神は考えたのだろう。


ファンタジーが好きで、私自身は中年の男。
まさにドンピシャ!! だったわけである。


ネットで調べてみるとこのアニメ、「面白くない」という声がちらほら聞かれるが、
それは、おそらく主人公の見た目と中身のギャップによるものだと思う。

パッと見ただけでは一瞬、子供向けのアニメにも見えるが、
実際は大人向けのアニメだと思う。
特に、中年以上の事業経営者や中間管理職の男性にこそ
アニメや子供という偏見を捨てて一度全編通して見てほしい。
リョウマの人間的な心の成長もさることながら、
店を開業し、人を使い、管理する。
そのノウハウというかヒントが、このアニメには多く散りばめられているのだ。
と、私個人は強く思っている。
・・・まあ、私自身は経営者じゃないからあんまり偉そうなことは言えないのだが・・・。


それにしても、エリアリアちゃん、かわいい! 笑顔が最高!!



チート級の能力を持つリョウマ。
しかし、家族を失い、自身も一度死んだことで
心にぽっかり穴が開いていたのだろう。
ジャミール家の人々に迎えられ、思わず涙がこぼれた。



笑いあり、涙あり。



スライムたちも、きっとリョウマの成長を応援してくれているさ!



神のご加護のあらんことを・・・!!





<第2期製作の可能性は?>

うーーん、、どうなんでしょう??
個人的にはせっかくの良作だから作ってほしいと思うんだけど・・・

下記のサイトに詳しいことが書いてあるみたいだから、そっちにおまかせする!
神達に拾われた男の2期はいつ?ストーリーのネタバレ!アニメの続きは原作の何巻から?

アニメの1クール(1期)は通常、3ヶ月。
毎週やるとして、1ヶ月に4話だから全部で12話。

個人的には、もし2期をやるのであれば、
1期の終わりでリョウマとエリアリアが別れたんだから、
彼ら(+ジャミール家の面々)が再会する3年後――
つまり、リョウマとエリアリアが14歳になってからの話がいいな!

2人ともあれから背が伸び、リョウマは声変わりして、
さらに立派な男になっている、と。

ただ、リョウマの元サラリーマンとしての経営面での成長記録を描くのか、
それともファンタジーの世界ゆえ、新たな魔獣が町を襲い、
それがジャミール家がいた町の外にまで発展し、物語の舞台を広げていくのか。
そのどちらを主眼として描くのかによって、本作のイメージが変わってくるだろう。

前者だと、あまりアニメらしからぬ現実的な味が濃くなって
視聴者層はより限定される可能性がある。
後者だと、作りやすいだろうが
ややもすればありきたりな勧善懲悪の話で終わってしまう恐れがある。

あるいは、全く別の視点で描くのか?

過去に、最初はあまり有名ではなかったアニメで2期が作られた例として
私が知る限り、「夢色パティシエール」や「侵略!イカ娘」などがあるが・・・
はてさて、どうなることやら・・・・・?



<年末のごあいさつ>

ふぅ・・・、この記事を書いたのが2020年のまさに年の瀬だったから、
ついでにここで年末のあいさつを簡単に。

このページ、毒電波コーナーということでキツイこともいろいろ書いてきましたが、
それが管理人である私自身のストレス発散、兼、楽しみでもあったので、
これからも、自分の好きなことをどんどん書いていきます。

2020年 ネズミ年は、この記事でお開きにします。
また来年もよろしくお願い申し上げます。

それでは、最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。